韓国社会を覆う「サムスン病」、1社がすべてを決定する世の中でいいのか―韓国紙

Record China    2014年1月28日(火) 13時56分

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27日、朝鮮日報は「サムスン病」と題した論説を掲載した。資料写真。

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2014年1月27日、韓国の朝鮮日報中国語版サイトは「サムスン病」と題した論説を掲載した。

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韓国人ほど横断幕の好きな民族はいない。大学受験や国家試験、就職試験に合格するたびに、家の前に「祝合格!」の横断幕が出る。しかし、最近はこれに「サムスン入社」や「サムスン昇進」の横断幕が加わった。

韓国ではサムスングループの入社試験は国家試験と同じような扱いを受ける。同グループが昨年2回に分けて行ったサムスン職業適性試験は1万人の募集に20万人が受験し、競争率は20倍だ。大学生に人気の企業ランキングで、サムスングループは10年連続で1位になっている。サムスン電子の純利益は30兆ウォン(約2兆8400億円)で、毎年高額のボーナスが支給されるが、今年の旧正月前のボーナスは最大で年収の50%が支給されるという。

サムスングループの一昨年の売上高は国内総生産(GDP)の23%を占め、同グループの上場企業の時価総額は株式市場全体の4分の1に相当する。サムスン電子の業績悪化は韓国経済を大きく揺るがす。サムスンという言葉さえあれば、すぐニュースになる。これこそまさに、「サムスン病」ではないか。

就職試験に参加する人があまりにも多いため、サムスンは校長推薦制度を導入。推薦を受けた人は書類審査が免除される。サムスンが各大学に割り当てた推薦枠は、成均館大学が115人で最も多く、ソウル大学と漢陽大学が各110人、延世大学と高麗大学が各100人となっている。女子大学で最も多いのは梨花女子大学の30人だ。この推薦枠から「サムスンが大学をランク付けした」との声も出ている。いずれにせよ、1つの場所に過度に偏る現象は韓国人にとって悲しいことでもあり、不安を感じざるを得ない。(翻訳・編集/本郷)

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