Record China 2020年7月23日(木) 11時10分
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20日、中国版ツイッターに日本のテレビ番組で放送された現在72歳の日本の男性についてのツイートが投稿された。資料写真。
2020年7月20日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)に、日本のテレビ番組「家、ついて行ってイイですか?」で4年前に放送された現在72歳の豪邸廃墟で暮らす日本の男性についてのツイートが投稿された。このハッシュタグ「日本の72歳の孤独なニート」のツイートは大反響を呼んだ。
多くのフォロワーを持つ「英国報姐」は、この男性について「生涯で仕事をしたのは2年だけ。恋愛も結婚もせず、父親の遺産で暮らしている。掃除もせず、豪邸廃墟に住み、家の中はごみだらけ。日本のテレビ番組が取材した『ベテランニート』の背景に胸が締め付けられる。人はなんと弱く孤独を恐れる生き物なのか」と投稿した。他にも「日本の72歳の孤独なニート」のハッシュタグで多くの人がツイートした。
これらのツイートに対し、中国のネットユーザーからはさまざまなコメントが寄せられた。受験での挫折や体を壊して働けなくなったという男性のエピソードから、自分自身と重ねて考えた「社会のリズムが速く圧力も大きく、みんなが追いかけ前進しなければならない。中国もこうなるのだろうか。自分もこのような追い詰められる感覚がある。毎日残業を強いられ、残業をしなければ取り残されそうだ。最近焦っている」というコメントも見られた。
また、「おかしいのは彼ではない。この世界全てが競争化し、物質化している。人類はとっくに病に侵され、人の失敗を許さなくなっている。彼はこの世界の規格に合わなかっただけで、彼に問題があった訳ではない。問題があるのは、この世界を動かすメカニズムだ」と世の中の問題点を指摘する声も上がった。
最後に男性が撮影スタッフに問いかけた「あんただってあんたの知り合いがいなくなったら生きているかいある?あんまり生きたいと思わないでしょ」の言葉に、ネットユーザーからは「哲学的だ」「心に刺さった」「難しい問題だ。人は2回死ぬ。1回目は心肺停止の生理的死亡、2回目は精神的死亡だ。この世界でもう誰も覚えてくれる人がいないなんて。かわいそうすぎる」「誰も知り合いがいなくなったら…そんなこと考えたくもない」などのコメントが寄せられた。このツイートを機に、多くの人が考えさせられたようだ。(翻訳・編集/多部)
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