「天安門事件」シンボル曲を歌ったツイ・ジェン、国営テレビのオファーに「お断り」―中国

Record China    2014年1月18日(土) 14時39分

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17日、「中国ロックのカリスマ」ことツイ・ジェンが、旧正月の特別番組「春節晩会」に出演しないことが明らかに。国営放送の審査を嫌った決断と報じられている。写真はツイ・ジェン。

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2014年1月17日、「中国ロックのカリスマ」ことツイ・ジェン(崔健)が、旧正月の特別番組「春節晩会」に出演しないことが明らかに。国営放送の審査を嫌った決断と報じられている。日刊紙・新京報のインターネット版が伝えた。

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1980年代に骨太なロックで若者の心をつかんだツイ・ジェンは、「中国ロックのカリスマ」と呼ばれる。中国の国営テレビ・中央電視台(CCTV)では、旧正月の大みそかに毎年恒例の特別番組「春節晩会」を放送し、世界各国で7億人以上が視聴すると言われる。このお化け番組に、今年はツイ・ジェンが初出演すると大きな話題になっていた。

ツイ・ジェンと言えば、代表曲の一つが1986年に発表した「一無所有(俺には何もない )」。1989年の天安門事件において、抗議に参加した大学生たちに熱烈に支持された歌で、改革開放の渦中にあった若者たちの喪失感や行き場のない感情を象徴するとされる。「春節晩会」では、ツイ・ジェンがこのヒット曲を歌うと報じられ、国営放送が“解禁”するのか大きな話題になっていた。

17日、ツイ・ジェンのマネジャーが「出演しない」と正式発表。これはツイ・ジェン自身のぶれないスタイルを貫くための決定であり、「歌詞は変えない。他の歌も歌わない。だから出演は断った」とコメントしている。

今月16日にネット上に登場した「春節晩会」のパフォーマンスリストでは、ツイ・ジェンの楽曲が「一無所有」ではなく、別のヒット曲「花房姑娘」にすり替わっていた。また、CCTVの審査を通過するため「一無所有」の歌詞を一部変更するとも報道されたが、今月10日にはマネジャーが「平身低頭したらツイ・ジェンではなくなる」として、一連の報道に反発していた。(翻訳・編集/Mathilda

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