「グォさんの仮装大賞」老人ホームを抜け出して=中国の名優ずらり、温か人間ドラマ

Record China    2014年1月13日(月) 10時9分

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11日、中国映画「グォさんの仮装大賞」が公開された。老人ホームのお年寄りたちが、人気テレビ番組への出演を目指し、こっそりホームを抜け出す物語だ。作品写真:(C)2012 Desen International Media Co.,Ltd

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2014年1月11日、中国映画「グォさんの仮装大賞」が公開された。老人ホームのお年寄りたちが、人気テレビ番組への出演を目指し、こっそりホームを抜け出す物語。「こころの湯」(99)などのチャン・ヤン(張揚)監督最新作だ。

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出演は「古井戸」(87)の名優ウー・ティエンミン(呉天明)、「孔子の教え」(09)のシュイ・ホァンシャン(許還山)ら。舞台は中国北西部。妻を亡くしたグォさん(シュイ)は、チョウさん(ウー)を頼って老人ホームへ入る。気力を失うグォさんを励ます入居者たち。ある日、チョウさんがテレビの人気番組「仮装大賞に出よう」と提案。一行はおんぼろバスに乗り、こっそりホームを抜け出す―。

ホームの入居仲間には「初恋のきた道」(99)の女優リー・ビン(李濱)、「活きる」(94)のニウ・ベン(牛犇)、中国パントマイム界の先駆者ワン・ダーシュン(王徳順)ら、ベテラン俳優がずらり。笑って笑って、ほろりとさせる人間ドラマに深みを与えている。

「胡同のひまわり」(05)では親子の葛藤を描いたチャン監督。「グォさんの仮装大賞」では、一人っ子政策に伴う中国の高齢化に焦点を当てた。

チャン監督は製作の動機を「両親との関係が良好でなかった私は、家族、特に父と子の関係を問う作品を作ってきた。彼らが年老いた今、身近な高齢者である両親が何を考えてきたか、理解したいと強く思うようになった」と説明。中国の高齢者を取り巻く環境について「受け皿の老人ホームは十分役割を果たせていない。お年寄りの孤独死も起きている。彼らの思いに触れ、高齢者問題にスポットを当てたかった」と話している。(文/遠海安)

「グォさんの仮装大賞」(2012年、中国)

監督:チャン・ヤン(張揚)

出演:シュイ・ホァンシャン(許還山)、ウー・ティエンミン(呉天明)、リー・ビン(李濱)、ワン・ダーシュン(王徳順)

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