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ボルトン前米補佐官の暴露本、韓国大統領府の“矛盾”反論で逆に真実味?

Record China    2020年6月23日(火) 13時50分

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23日、韓国メディア・韓国日報は、ジョン・ボルトン前米大統領補佐官の回顧録に対する韓国大統領府の反論の内容について「矛盾がある」と指摘した。

2020年6月23日、韓国メディア・韓国日報は、ジョン・ボルトン前米大統領補佐官の回顧録に対する韓国大統領府の反論の内容について「矛盾がある」と指摘した。

ボルトン氏は回顧録の米韓関係・南北関係・日韓関係に関する部分で、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対する厳しい批判を展開している。

文大統領の北朝鮮へのアプローチ法については「統合失調症患者のような考え(Schizophrenic idea)」と主張。昨年7月に南北境界・板門店で行われた米朝首脳による会談をめぐっては「米国も北朝鮮も反対していたが、文大統領は割り込もうと必死だった」と批判。また、在韓米軍に対するトランプ大統領の批判的な考えについても赤裸々に暴露されているという。

さらに、日韓の対立についても「歴史問題を取り上げているのは日本ではなく文大統領」として「韓国の他の政治リーダーと同じく、文大統領も韓国内の状況が苦しいときに日本をイシュー化させた」と指摘しているという。

これに対し韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は22日に批判声明を出し、「相当部分が事実でなく、大きく歪曲(わいきょく)されている」とした上で「政府間の相互信頼に基づき合意した内容を一方定に公開するのは、外交の基本原則に反するものだ」と主張した。

しかし、この主張について記事は「ボルトン氏をうそつきだと批判しつつ機密流出を主張するのは矛盾している」と指摘している。また、ボルトン氏が日ごろから「メモマニア」と呼ばれていたこと、この回顧録が米ホワイトハウスの機密流出に関する検閲を受けていること、さらにワシントンの外交消息筋が「ボルトン氏はありもしない事実を作り上げてはいないだろう」と分析したことなどを紹介している。

この記事に対する韓国のネット上の反応を見ると、「大統領府が必死に反論する姿を見て、全て事実なのだと感じた」「大統領府が慌てているね。うそはいつか必ずばれるもの」「大統領府は自分に都合のいいことが真実、悪いことがうそだと考えている」「北朝鮮との今の関係が何よりの証拠だよ」など、回顧録の内容を信じるユーザーが多いようだ。

また「文大統領の対北朝鮮外交は全て見せかけのショーだったということ」「何をしたら統合失調症患者なんて言われるの?」「ボルトン氏の回顧録の内容は、多くの人が心の中で感じていたこと」「北朝鮮への片思いはもうやめにしよう」との声も。

一方で「それに近い事実はあったかもしれないけど、解釈はボルトン氏の主観に偏っている」「内容が真実であってもうそであっても、自国の外交機密を金稼ぎの道具に利用することは許されない」と指摘する声も見られた。(翻訳・編集/堂本

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