新型コロナウイルス感染症の打撃を受け、世界経済と国際貿易は多くの問題に直面しており、中国経済と「切り離し」論調を鼓吹する人さえいます。 米紙ニューヨークタイムズは15日、「中国経済と切り離したいか？3産業が難度を教える」と題する文章を発表しました。文章は、中国の経済力は依然として、世界の持続的な衰退を避ける最後の希望であり、外国企業は中国経済との切り離しを望んでいないと指摘しました。

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　文章は主に中国市場に依存している外国企業3社と、それぞれの経験を分析し、中国市場の重要性を強調しました。

　 オーストラリアのロブスター漁業者 「中国は非常に巨大な市場である」

　1990年代、カマダ氏はオーストラリア西海岸でロブスターの漁獲を始め，収穫した水産物は多くの国の食卓に並びました。 2000年前後に、中国がさらに高額・多量購入したため、オーストラリアのロブスター産業は中国市場に傾き、今年年初まで、オーストラリアのロブスターの95%は中国で販売されています。

　爆発的感染を受け、中国が豪州のロブスターの購入を停止したため、オーストラリア西海岸にある234隻のロブスター船が操業停止を余儀なくされ、2000人以上が影響を受けました。 その後、オーストラリアのロブスター加工業者は市場多元化の実現に努めましたが、著しい変化は見られませんでした。

　文章は、オーストラリアに自給自足、市場の多元化の実現を呼びかける声が上がる中、オーストラリアが中国市場から離れず、中国市場への復帰に向けて補助金政策を打ち出していると指摘しています。

ドイツ企業 中国に代わる市場はない

　ドイツ・ミュンヘンに本社を置く世界的に有名な照明器具メーカーオスラムの最高経営責任者 (CEO) オーラフ・ベルリーン氏は、「世界の成長エンジンとして中国に取って代わる市場は他にはない。インド市場は潜在力はあるが、規範に欠けている。原油価格の急落でサウジアラビアやカタールなどの中東諸国はかつてのように豊かではない」と示しました。

日本の高級トイレメーカー 「最後まで頑張る」

　東洋陶器TOTOが日本最大のトイレメーカーとして生産した電子スマート便器は、中国の消費者に人気があります。近年来、TOTOの中国市場への依存度が高まっています。 昨年のTOTOの海外売上の半分は中国から出ており、中国にはすでに7つの工場が開設されています。

　今年1、2月あたり、感染症の影響を受け、TOTO工場の組立ラインが閉鎖され、生産遅延と収入の損失が発生しましたが、TOTOは中国を離れることを考えたことはありません。 TOTOの阿部園子広報担当は、「中国は日本と隣接しており、労働力の資源が豊かである。TOTOはタイやベトナムにも工場を有しているが、同社は生産を移管しようとはしていない」と述べました。

　IMFの報告書によりますと、中国は2020年に経済成長を達成する数少ない国の1つです。 これについて、ゴールドマン・サックスの日本株戦略家であるキャシー松井氏は、「世界は互いにつながっており、中国経済の持続的な成長は世界のほとんどの主要経済体にとって極めて重要だ」と示しました。 （提供/CRI）