Record China 2020年6月11日(木) 10時20分
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大手映画会社・博納影業集団 の黄巍副社長が北京市内のショッピングセンターで10日、飛び降り自殺を図ったと報じられ、映画界に大きな衝撃を与えている。
大手映画会社・博納影業集団(ボナ・フィルム・グループ)の黄巍(ホアン・ウェイ)副社長が北京市内のショッピングセンターで10日、飛び降り自殺を図ったと報じられ、映画界に大きな衝撃を与えている。
日刊紙・新京報によると10日未明、博納影業集団の副社長の黄巍氏が、北京市内のショッピングセンターの建物から転落し、通報によって公安局が駆けつけたところ即死状態だった。事件と事故の両面から調べを進めているが、自殺の可能性が高いと報じている。
52才の黄巍氏は、2009年に博納影業に入り、映画館の投資・建設を長年担当してきた。黄巍氏が主管する北京博納国際影院投資管理有限公司は現在、全国で41の映画館(スクリーン数は336)を経営しており、3年以内に200館まで拡大する計画も明らかにしていた。
しかし、今年1月には新型コロナウイルスの影響で全国の映画館が一斉に閉鎖となり、その状況は現在も続いている。多くの映画館が倒産、または経営難に追い込まれる中、大手各社が生き残りを目指しているものの、元の活況を取り戻すには時間がかかると見られ、こういったプレッシャーによる精神的苦痛に耐えられなかったのではないかとの見方もされている。
有名映画監督のジャ・ジャンクー(賈樟柯)は10日、中国版ツイッター上で黄巍氏の死に哀悼の意を捧げるとともに、すでに各業種で営業が再開されている中、取り残されたままの映画館の再開を前向きに検討してほしいとコメント。「ある映画館では1日に100万元(約1500万円)の損失が出ている。映画館関係者も生き残らなければならない」と切実な訴えを書き記している。(Mathilda)
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