北朝鮮の男女別人口構成比に大きな歪み、原因に男性の早死―韓国紙

Record China    2013年12月30日(月) 5時31分

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28日、北朝鮮の男女別人口構成比は女性の割合が圧倒的に多い。外貨獲得のための出稼ぎや軍隊入隊中の事故による若い男性の死亡が多いことが原因の1つだという。

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2013年12月28日、韓国紙・朝鮮日報(中国語版)によると、韓国と北朝鮮の男女別人口構成比は、韓国がほぼ1対1であるのに対して、北朝鮮では女性の割合が圧倒的に多い。外貨獲得のための出稼ぎや軍隊入隊中の事故による若い男性の死亡が多いことが原因の1つだという。

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韓国統計庁が25日に発表した「北朝鮮の主要統計指標」によると、韓国の男女別人口構成比は女性100:男性100.3とほぼ同じ割合だが、北朝鮮は女性100:男性95.2と女性が圧倒的に多い。実際の人口で比較すると、韓国(人口5000万5000人)では女性が7万5000人多いにすぎないが、北朝鮮(人口2442万8000人)では女性が60万4000人も多い。

この原因について、IBK企業銀行経済研究所の研究員は「多くの男性が外貨稼ぎのための伐採の仕事や海外の建築プロジェクトの作業中に亡くなっている」と話した。ソウル大学の経済学部教授は「北朝鮮では『苦難の行軍』精神が強調されるため、多くの男性が入隊中の事故で死亡している」と指摘した。

また、韓国では両親が胎児の性別を認識した上で出産しているのに比べ、北朝鮮では医療技術の遅れや経済状況が原因で病院に超音波検査機が導入されておらず、胎児の性別判断ができないまま出産していることも女性が多い一因となっている。現代経済研究所の研究員によると、経済状況や医療レベルの高い地区で男性が生まれる確率が高くなる傾向がみられる。

昨年の韓国と北朝鮮の人口を合計した場合の構成比は、女性100:男性98.6となるため、専門家は「南北が統一されれば、韓国の高齢化現象が緩和されるだけでなく、若い女性の労働力も豊富になるため、人口構成比の調整に有利に働くだろう」と指摘している。(翻訳・編集/HA)

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