Record China 2007年5月19日(土) 16時0分
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2007年5月17日、吉林省長春市のパークソン・デパートが突然営業中止を宣言した。前日の晩にも何の告知も出ていなかったこともあり、各テナントのオーナー・店員らは出勤してはじめて営業中止を知った始末。自分のテナントから在庫を運び出そうとするオーナーらを警備員が阻止するなど現場は大混乱に陥った。
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17日朝、パークソン・デパートの入り口には1通の通知書が張り出され、厳重に鍵がかけられていた。通知書には「業務整理のために3か月営業を中止する。各テナントは18日までに在庫を整理し、27日までに決算を済ませよ」とだけ書かれていた。出勤してきた各テナントは状況が把握できず説明を求めたが、現地にはデパートの管理責任者は現れず通知書以上の説明は何もなかった。***
通知書の「18日までに在庫を整理し」なければいけないとはどういう意味か誰も具体的にはわからなかったが、とりあえず安全のためにと一部オーナーは在庫をデパートから運び出そうとした。しかし警備員がそれを阻止、各テナントオーナーともみ合いになるなどの一触即発の事態となった。
テナントオーナーらは口々にデパート側のあまりの所業に怒りをぶつけた。あるテナントオーナーは、デパートが秋冬物のセール準備を進めるよう促してきたため、すでに商品を発注済みで、今からキャンセルすれば違約金がかかるという。別のオーナーはテナントを3か月前に改修したばかりだと言い、まだ改修費用の回収も終わっていないのにと嘆いていた。各テナントはデパートと契約して開店しているが、契約書にはテナント側の不備による契約解除に関する項目はあるものの、デパート側の都合による契約解除に関しては一切の記載がないという。
あるデパート関係者によると、長春市のパークソン・デパートは、集客力が低い不良テナントが少なくないという。デパート側は不良テナントを排除するように勉めてきたが、なかなかうまく行かないため、営業中止という強硬手段を使って一斉に不良テナントを追い出す目論見ではないか、と指摘している。(翻訳編集・KT)
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