防空識別圏めぐる日中対決、ほくそ笑む韓国―中国メディア

Record China    2013年12月21日(土) 8時18分

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20日、新民週刊は「防空識別圏めぐる日中対決、ほくそ笑む韓国」と題した記事を掲載した。写真は中国と韓国が管轄権を争う蘇岩礁(韓国名:離於島、イオド)の位置。

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2013年12月20日、新民週刊は「防空識別圏めぐる日中対決、ほくそ笑む韓国」と題した記事を掲載した。以下はその概要。

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領土や暗礁をめぐる複雑な北東アジア情勢において、日本と中国の紛争の焦点が尖閣諸島だとすれば、日本と韓国のそれは竹島であり、中韓の焦点は蘇岩礁(韓国名:離於島、イオド)だ。暗礁である蘇岩礁は国際法上、領土とは認められない。だが韓国は、「早い者勝ち」の手法で2003年に海洋調査施設を設置し、実効管轄を始めた。中国政府はこうした韓国側の措置を一切認めていない。韓国は日本と管轄権を争う竹島を実効支配し、蘇岩礁をめぐる中国との争いでも先手を打っている。

中国政府は11月23日、東シナ海の「敏感地帯」である蘇岩礁を含む空域に防空識別圏を設定した。同じく蘇岩礁を含む日本の防空識別圏は1969年に設定されたものだ。韓国の防空識別圏はより早い1951年3月、米空軍によって設定された。韓国の識別圏に蘇岩礁は含まれていないことから、韓国政府は識別圏拡張を検討してきたが、実現する機会はなかった。しかしながら、中国が蘇岩礁を含む識別圏を設定したことが韓国にきっかけを与えた。韓国は「中国の識別圏への対抗措置」の名の下に12月8日、識別圏を拡張したのである。

日本政府は、「中国は一方的に設定したが、韓国からは事前通達があった」との理由で、韓国の識別圏拡張に抗議せず、静観する方針を決めた。中国外交部の報道官は12月9日、韓国の識別圏拡張を「遺憾」とする声明を出した。

日本は韓国が竹島を含む空域まで識別圏を拡張したことをあたかも気に留めず、また中国が黄海に識別圏を設定すると言い出さなかったことで、韓国はほくそ笑んでいるに違いない。韓国メディアは、日中両国が韓国の識別圏拡張に穏和な反応を示したことは、尖閣諸島をめぐる対立が激しさを増しているため、韓国を非難する余裕がないためだと分析している。(翻訳・編集/NY)

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