中国の巨大市場を狙うハリウッド映画、あの手この手で“親中”アピール―中国紙

Record China    2013年12月16日(月) 19時18分

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15日、世界第2位の映画市場へと成長した中国に対し、近年ではハリウッド映画があの手この手で攻勢をかけている。そのマーケティング方式も、ここ2年で多様化が見られている。写真は「アイアンマン3」北京プレミアでのロバート・ダウニー・Jr.。

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2013年12月15日、世界第2位の映画市場へと成長した中国に対し、近年ではハリウッド映画があの手この手で攻勢をかけている。そのマーケティング方式も、ここ2年で多様化が見られている。北京商報が伝えた。

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中国市場での映画興行収入は昨年、170億7300万元(約2900億円)となり、日本を抜いて米国に次ぐ世界第2位に躍り出た。さらに今年は200億元(約3400億円)突破が確実視されるが、巨大化する中国市場に、近年はハリウッド映画が急接近している。今年、第1〜3四半期の中国国内の映画シェアは、中国語映画58%に対し海外映画は42%に。5年連続で下がり続ける数字を覆すため、さまざまな手法を繰り出しては中国に攻勢をかけている。

最も顕著な例が、ハリウッド映画の主演スターが続々と中国を訪問し、キャンペーンを行うこと。過去の中国では海外映画の上映本数が圧倒的に少なく、黙っていても数字の取れる市場と目されていた。近年は中国で上映される海外作品が激増し、国産映画の活況も受けて、キャンペーンに乗り出さざるを得ない状況だ。

「アイアンマン3」や来年公開の「トランスフォーマー/ロストエイジ」に見られるように、中国ロケを行う映画も増えた。映画「ゼロ・グラビティ」では、中国の有人宇宙船「神舟号」も登場している。中国色を取り入れることは、中国の観客をけん引する最高の手段となるのは明らかだ。

中国企業がスポンサーとして参加する映画も増えている。「トランスフォーマー/ロストエイジ」にも、複数の中国企業が顔をそろえる。資金を獲得したいハリウッド映画と、グローバル化したい中国企業のニーズがぴったりマッチしているためだ。

2012年の「ハンガー・ゲーム」では、配給元の米ライオンズゲート社が、初めて中国向けトレーラーを製作した。中国の観客には、映画のストーリーを語るより、圧倒的なビジュアル効果のある映像が好まれるためだ。(翻訳・編集/Mathilda

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