中国の専門家、「体育の授業にN95マスクを着用しないように」と注意喚起―中国メディア

人民網日本語版    2020年5月8日(金) 23時40分

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専門家は、子どもの心肺機能はまだ完全に発育していないため、長時間N95マスクを着用していると、心肺機能が下がり、窒息する危険があるため、体育の授業はN95マスクを着用しないように注意を呼びかけている。

新型コロナウイルス感染拡大をほぼ封じ込めた中国全土の学校では続々と登校が再開されている。そんな中、子どもを感染からしっかり守るため、子どもにN95マスクを着用させ、登校させている保護者も一部おり、さらには体育の授業もN95マスクを着用したまま運動する子どもすらいる。しかし、専門家は、子どもの心肺機能はまだ完全に発育していないため、長時間N95マスクを着用していると、心肺機能が下がり、窒息する危険があるため、体育の授業はN95マスクを着用しないようにと注意を呼びかけている。新華社が伝えた。

中南大学湘雅病院呼吸内科の唐勇軍(タン・ヨンジュン)教授は、「子どものマスクを選ぶ際にまず考慮すべきことは、通気性が良いかだ。N95マスクは、保護性は高いものの、通気性は悪い。そのため、N95マスクを着用してランニングしたり、球技をしたりするのは避けなければならない。体育の授業にもマスクを着用している子供がいるが、それはやめたほうがいい」と指摘する。

そして、「体育の授業は、できるだけ屋外の風通しの良い場所で運動したほうがいい。屋外で活動する場合はマスクを着用しなくてもいい。ただ学生と学生の間の距離を開け、密接な接触は避けなければならない」とアドバイスする。

湘雅病院感染抑制センターの黄勳(ホアン・ション)主任も、「気温が上がるにつれて、保護者は子どもが着用するマスクの快適性を考えなければならない。子どもの場合、使い捨ての医療用サージカルマスク、または、医療用防護マスクで十分だ。また、4時間に1度新しいマスクに換えるよう子どもに伝えなければならない」としている。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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