Record China 2020年10月22日(木) 11時20分
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韓国でインフルエンザワクチンの予防接種を受けた後に死亡する人が相次いでいる。写真は韓国。
韓国でインフルエンザワクチンの予防接種を受けた後に死亡する人が相次いでいる。
韓国・聯合ニュースの21日付の報道によると、10月16~21日に予防接種を受けた人のうち9人が死亡した。韓国政府はこのうち8人について疫学調査や検視を行っているが、ワクチン接種との因果関係は今のところ明らかになっていない。
事態を受けて、市民の間では不安の声や予防接種の中止を求める声が高まっているが、韓国疾病管理庁の鄭銀敬(チョン・ウンギョン)庁長は、「死亡とワクチン接種の直接的な因果関係はまだはっきりしておらず、特定のワクチンが比較的重い反応を引き起こす割合は高くないと考えられるため、予防接種を中止するのは時期尚早」としている。韓国ではすでに1297万人がインフルエンザワクチンを接種している。
報道によると、死亡した9人のうち7人の情報が公開されている。16日に死亡した17歳の男子高校生を除くと、50代が1人、60代が1人、70代が2人、80代が2人と比較的高齢の人が多く、このうち5人には基礎疾患があったという。
韓国では過去にもインフルエンザワクチンを接種後に死亡するケースがあり、2005年には6人、2008年には3人、2009年には8人が死亡しているが、ワクチンとの因果関係が確認されたのは1人だけだった。また、1週間に9人死亡という例は前例がない。
ただ、専門家の間ではインフルエンザワクチンが原因で死亡した可能性は極めて低いとの見方が有力で、事故調査グループの金重坤(キム・ジュンゴン)グループ長は「ワクチン自体の問題ではない」との認識を示した。嘉泉大学感染内科の教授も「検視結果に注目している」としながらも、「新型コロナウイルスが流行していることもあり、インフルエンザワクチンの接種は継続すべき。接種を止めたり遅らせたりする理由はない」と話しているという。(翻訳・編集/北田)
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