トランプ米大統領は5月1日にツイッターで、米国のテレビ局NBCとニュースチャンネルCNNについて、「中国の操り人形であり、人類の敵でもある」と非難しました。

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　トランプ大統領はすでに米政府系放送局のボイス・オブ・アメリカ（VOA）を「中国政府のプロパガンダ（政治宣伝）役」などと非難しており、これに続いて再び米国の主流メディアが大統領からの攻撃を受ける形となりました。

▲トランプ大統領の5月1日のツイート

　トランプ大統領が各メディアを非難するきっかけとなった報道は以下のとおりです。

▲CNN人気キャスターのアンダーソン・クーパー氏

　今年3月にCNNは、「新型コロナウイルスがイタリアで猛威を振るう中、中国は緊急医療チームを派遣し、救援物資を届けた。トランプ大統領の米国第一主義（アメリカ・ファースト）の政策はいま不評であるため、ヨーロッパには他の選択肢がない」と報じました。

　4月14日にCNNは、「中国、オバマ大統領、メディア、世界保健機関（WHO）はいずれもトランプ大統領の身代わり（スケープゴート）にされている。彼は自分以外のすべての人を非難している」と報じました。

　4月29日にCNNは、中国と西側諸国の感染症対策モデルを比較しました。「新型コロナウイルスの感染拡大が進む中で中国がとった対策は、ほかの国よりはるかに良かった。中国以外の国には、より多くの警戒する時間と備えるチャンスがあったにも関わらずだ」と示しました。

　また、VOAは「武漢市の対策は成功のモデルだ」と報道したほか、中国の感染症データを図表に起こし、米国内の死者数と比較しました。この報道はホワイトハウスから「米国人の血税で米国の敵の宣伝をする行為だ」と非難を受けました。（提供/CRI）