豚の角煮を食べると長寿に?研究者が分析―中国

Record China    2013年12月12日(木) 18時10分

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10日、北京市の100歳の高齢者(計40人)を対象とした飲食・生活習慣に関する調査によると、30人が豚の角煮を好み、ほぼ毎日食べていることが明らかになった。

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2013年12月10日、北京市の100歳の高齢者(計40人)を対象とした飲食・生活習慣に関する調査によると、30人が豚の角煮を好み、ほぼ毎日食べていることが明らかになった。しかしこれらの高齢者は、トリグリセリド値やコレステロール値が低く、高血圧・アテローム硬化・心筋梗塞・糖尿病などにかかっていなかった。長寿の高齢者は豚の角煮を好むが、これを食べることで長寿になるのだろうか?健康報が伝えた。

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浙江大学の顧偉鋼(グー・ウェイガン)氏らは、豚の角煮を作る際に、豚肉の一部の成分に変化が生じることを突き止めた。原材料となる豚肉は湯引き・煮込みにより、一価不飽和脂肪酸の比率が高まる。二時間煮込むことで、一価不飽和脂肪酸が主要脂肪酸(48.08%)となり、飽和脂肪酸の比率が大幅に低下する。

◆19種の脂肪、一族の長寿と関連

医学系サイトで飲食・長寿をキーワードとする情報を検索すると、どこかで聞いたような情報が表示される。例えば沖縄には100歳を超える高齢者が多くいるが、彼らの飲食の内容は伝統的な中国の習慣に近い。また現地の特色ある食材、豚肉・魚・海草・豆腐が頻繁に食卓にのぼる。イタリアの研究者であるSolfrizzi V氏は2005年、中位数を6.5年とする前向きコホート研究に関する報告を行った(65−84歳の高齢者704人が研究対象)。典型的な地中海型の食事に多く含まれる一価不飽和脂肪酸は寿命を延長し、不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸の比率が上昇すると死亡率がわずかに上昇することが明らかになった。

ハーバード公衆衛生大学院は2008年に、学術誌「Circulation」で18年間に渡る研究の結果を掲載した。野菜・果物・穀物・豚肉の摂取が重要な飲食行為として定義づけられ、前者の心血管疾患の発病率・死亡率が後者を下回った。オランダの研究者が2013年に発表した研究結果も興味深い。90歳を超える高齢者の子孫の脂肪代謝には、一定の特殊性が見られた。19種類の脂肪が一族の長寿と関連しており、長寿者の子孫の女性の血液に含まれる一価不飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸の比率が高めであるため、酸化ストレスが発生しづらいというのだ。

◆豚の角煮と長寿、直接的な関連性は?

これまで豚の角煮は、糖分と飽和脂肪酸が重なるとされてきたが、現在の科学的な検証によると、それほど単純ではないようだ。豚の角煮という料理の約50%の一価不飽和脂肪酸が、異なる調理法や原材料によりどのように変化するかについては、今のところ明らかにされていない。豚の角煮に含まれるのが一価不飽和脂肪酸だけだとしても、個人の寿命に影響を及ぼすことはあるだろうか。必ずしもそうとは限らないだろう。飲食習慣、一族の長寿、遺伝子の優勢、生活習慣が寿命に対して直接的・間接的な影響を及ぼす。豚の角煮と長寿の直接的な関連性に関する確かな結論を導き出すためには、さらに多くの被験者が必要で、その他の各種条件の要素を取り除き、科学的・客観的な研究方法を採用しなければならない。(提供/人民網日本語版・翻訳/ YF・編集/武藤)

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