息子をつるはしで殴り殺した父、ネットゲームが呼んだ悲劇―北京市

Record China    2007年5月17日(木) 10時22分

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2007年5月15日、北京市平谷裁判所で、息子をつるはしで殴り殺した罪で起訴されていた張健(チャン・チエン)さんの判決が出された。

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2007年5月15日、北京市平谷裁判所で、息子をつるはしで殴り殺した罪で起訴されていた張健(チャン・チエン)さんの判決が出された。減刑を願い出ていた多くの隣人が傍聴に訪れたが、懲役10年との判決を聞き肩を落としていた。

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昨年11月6日、張さんは学校の先生から電話をもらった。中学3年になる14歳の張さんの息子が学校に来ていないという。恐らくネットカフェのオンラインゲームで遊んでいるのではと先生は告げた。張さんは電話を受けると、必死に息子を捜し回った。探し続けてなんと4日目の夜、ある営業許可を受けていない非合法ネットカフェでオンラインゲームに興じる息子を発見した。***

張さんは、しぶる息子を強引に連れて帰り、翌日厳しく説教した。しかし息子は全く悪びれたところがなく、言うことを聞き入れない。あげくの果てには母親と喧嘩を始め、親子の縁を切ると絶縁状まで書く始末。息子はつるはしを持ってきて、「これで自分の足を切り落とす。それで貸し借りなし。もう親子じゃない。それでいいだろ」と言い放った。やりきれず、酒を飲んで怒りをまぎらわしていた張さんは、息子のあまりの言葉についに激怒。つるはしを奪って、息子を殴りつけたという。張さんは「当時頭の真っ白でした。何度殴ったのかすら覚えていません」と供述している。

張さんと同じ村に住む張順発(チャン・シュンファー)さんによると、張さんは老いた父をかいがいしく世話する、とてもまじめな人で、多くの村人に慕われていたという。今回、息子を殴り殺したとはいえ、事件の経過からしても、張さんの人となりからしても、十分に情状酌量の余地はあるのでは、と話した。張さんと同村に住む800人以上の村民が減刑の嘆願書を出したという。しかし懲役10年の判決が出され、傍聴していた村人たちはみな肩を落としていた。

最近、中国ではネットカフェ及びオンラインゲームを規制する動きが強まっているが、張さんの息子のように「中毒」になってしまう子どもが多すぎるのが背景となっている。(翻訳/編集・KT)

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