2013年12月6日、ロサンゼルス・タイムズによると、中国・重慶市で1歳半男児をエレベーター内で暴行したあげく、25階のベランダから突き落とした10歳少女のことを、中国の人々は「悪魔の女の子」と呼んで恐れているという。9日付で中国紙・参考消息（電子版）が伝えた。

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11月25日、重慶市の高層アパートで、1歳半の孫を散歩に連れて行こうとした祖母がエレベーターで1階に下り、ベビーカーを押して出た。すると、突然そばにいた少女が孫を抱きかかえ、エレベーターに乗り込んでしまった。祖母が振り向いたとき、エレベーターはすでに動き出しており、孫を取り戻すことはできなかったという。

その後、ネット上に公開されたエレベーター内の監視カメラ映像によると、少女は床に倒れた男児を足で蹴り、手で殴るなど激しく暴行。エレベーターが少女の自宅のある25階に到着すると、ぐったりした男児をエレベーターから引きずり出した。

少女はその後、自宅のベランダから男児を突き落としたとみられている。男児は茂みに落ちたが、全身を強く打ち、複数個所の骨折や肺出血などで今もなお危険な状態だ。少女は自分の父親に「男児が怒ったような顔で私を見たから殴った」と説明。さらに「ベランダから突き落としていない。遊んでいるうちに落ちた」と話している。しかし、近所の住人は過去に少女が小さい子どもをつねるところを何度も目撃。少女の同級生によると、彼女は以前「子どもをカバンの中に入れて地面に落としたい」と話していたという。

この事件が監視カメラ映像とともに報じられたことから、中国ではこの10歳の少女を「悪魔の女の子」と名付けた。あるネットユーザーは「リュックを背負った純粋無垢（むく）な少女の外見と、残虐極まる事件の内容があまりにも対照的。彼女は社会全体を震撼（しんかん）させた」と語っている。（翻訳・編集/本郷）