2013年12月9日、中国で「三国志」と並び高い人気を誇る歴史小説「楊家将」を映画化した「楊家将 烈士七兄弟の伝説」が14日に公開される。宋（960〜1279年）の建国期、北方の敵国・遼と戦った楊一族の物語だ。

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楊一族は家長の父・楊業を、7人の息子たちが支えていた。戦略家で冷静な長男・楊延平（イーキン・チェン＝鄭伊健）。率直で勇敢な次男・楊延定（ユー・ボー＝于波）。弓術の天才・三男の楊延安（ヴィック・チョウ＝周渝民）。自由を愛する楽天家・四男の楊延輝（リー・チェン＝李晨）。心優しく知的な五男・楊延徳（レイモンド・ラム＝林峯）。槍とカンフーの達人・六男の楊延昭（ウーズン＝呉尊）。実直な正義感の七男・楊延嗣（フー・シンボー＝付辛博）。兄弟は力を合わせて父を支え、国を守っていた。

しかし、そんな楊一族の隆盛を苦々しく見つめる人々もいた。宰相・潘仁美の一族だ。楊家と潘家の対立が深まり衝突が起きたところ、「北方から遼の大軍が侵入してきた」と一報が入る。先鋒隊として進軍した楊業は、敵の猛攻、潘仁美率いる本隊の撤退で敗走。楊業も大けがを負う。父の窮地を知った7兄弟は、救出のため前線へ向かうが──。

見どころはなんといっても、中華圏を代表する人気俳優が顔をそろえたこと。長男役のイーキン・チェンは、歌に演技に活躍する香港のトップスター。三男役のヴィック・チョウは台湾の人気アイドルグループ「F4」、六男のウーズンは「飛輪海（フェイルンハイ）」の元メンバー。父役は香港のベテラン俳優、アダム・チェン（鄭少秋）が演じている。

困難にさらされた父を、7人の兄弟が力を合わせて守り抜く。兄弟それぞれの描き分け、異なる持ち味を比べるのも楽しい。スケールの大きいロケ撮影も見ものだ。（文/遠海安）

「楊家将 烈士七兄弟の伝説」（2013年、中国・香港）

監督：ロニー・ユー

出演：ウーズン、ビック・チョウ、イーキン・チェン、

アダム・チェン、ユー・ボー

2013年12月14日、シネマート六本木ほかで全国順次公開。