2013年12月8日、ボイス・オブ・アメリカ（VOA）中国語サイトによると、南アフリカのネルソン・マンデラ元大統領が死去したニュースに際し、中国政府は哀悼の意を表し、「人種差別撤廃に人生を捧げた偉大な人物であり、新たな南アフリカを作り出し、世界的にも優れた政治家だった」とその功績を称えている。

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学生の一部は南アフリカ大使館前に集まった。北京師範大学の学生はインタビューに「中国も他国より立ち後れ、貧困の中から立ち上がった経緯があり、南アフリカに共感を覚える」と語った。別の学生は「長年投獄されたマンデラ氏はとても強靱な人物だと感じる」と話したが、マンデラ元大統領と同様にノーベル平和賞を受賞したものの現在も投獄されたままになっている中国の民主活動家・劉暁波（リウ・シャオボー）氏について問われると、政治についてはよくわからないと言葉を濁した。

中国の代表的な歴史学者・章立凡（ジャン・リーファン）氏は「マンデラ氏を輩出するには相応の文化的背景や政治的環境を要するが、中国の文化や現在のような党支配下の教育から輩出は難しいと感じる」と指摘した。南アフリカ大使館前にはさほど多くの人影はないものの、ネット上に書き込まれている無数の人々のコメントを読むと、マンデラ氏が体現した普遍的、本質的な価値観を認める人が中国で増えていることが感じられる。（翻訳・編集/岡田）