2013年12月6日、環球時報によると、米サイト「クォーツ」は、中国企業はその規模の大きさにもかかわらず、米国や英国での知名度が低いが、気にする必要はないと指摘した。

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中国移動（チャイナ・モバイル）は世界最大の携帯電話キャリアであり、中国工商銀行は世界2位の銀行だ。にもかかわらず、マーケティング会社ミルワード・ブラウンの調査によると、中国ブランドを挙げられる消費者は英国では約14％、米国に至ってはわずか6％しかいないことが分かった。

同社とWPPグループは、企業利益および40万5000人を対象に行った調査をもとに「ブランド価値」ランキングを発表した。中国移動のブランド価値は610億ドル（約6兆2000億円）。中国ブランド10社の価値総額は約2520億ドル（約25兆7000億円）にも上った。中国企業が注力しているのはアジア、アフリカ、中東、ラテンアメリカなどの新興市場であり、米国や英国といった飽和した成熟市場ではないため、米英消費者が知らなくとも問題ではないのだ。

そして、新興市場での中国ブランドの知名度は悪くない。ブラジルでは、調査を受けた人の29％が少なくとも1つの中国ブランドを挙げることができた。同様にロシアでは27％、インドでは22％、南アフリカでは20％だった。このほか、インドの45％と南アフリカの44％の人が、中国ブランドの商品またはサービスを購入しようと考えると答えた。

新興市場で中国ブランドの知名度が上がったのは、中国企業の開拓の成果であることは疑いの余地はない。百度（バイドゥ）は検索エンジンソフトをアフリカや中東、東南アジア諸国のスマートフォンに搭載する予定だ。奇瑞汽車（チェリー自動車）、吉利汽車（ジーリー）、長城汽車はラテンアメリカやその他新興市場に輸出する低コストの自動車の割合が高くなっている。（翻訳・編集/中原）