ディズニーの実写版映画「ムーラン」（花木蘭）について、世界で唯一予定どおりに劇場公開されているノルウェーでの興行収入が惨たんたる状況だと中国メディアが報じている。

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中国の女優リウ・イーフェイ（劉亦菲）がヒロインに起用され、アクションスターのジェット・リー（李連杰）やドニー・イェン（甄子丹）ら、中華圏の人気俳優が出演する「ムーラン」は、1998年公開のアニメ映画を実写化したもの。CNNの報道によると2億ドル（約214億円）の製作費が投じられた大作で、3月27日の全米公開に向けて先月9日、ロサンゼルスで大規模なワールドプレミアも開催されたものの、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、7月24日へと延期を発表。現在はこの新たなスケジュールでも、無事上映できるかどうか危ぶまれている。

世界各地で延期が発表される中、唯一予定どおり封切られたのがノルウェーだが、公開初日となる先月27日の興行収入は83ドル（約8890円）、14日までの興行収入は874ドル（約9万4000円）だったことを中国メディアが報じている。

新型コロナウイルスの感染が世界規模で広がる中、客足が伸びないのは当然のことながら、あまりにも注目度が低いことに中国のネット上では驚きの声も。この夏に世界中で一斉に公開される予定の「ムーラン」だが、初動のつまずきが連鎖して、製作費を取り戻せないのではないかとの声も上がっている。（Mathilda）