新型コロナウイルス、変化した上海の日常とは?現地の“生”状況をまとめて紹介!

フライメディア    2020年4月13日(月) 8時30分

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ウイルスが落ち着いてきたところで、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、上海の行政や市民が実施してきたいくつかのことをまとめてみた。

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新型コロナウイルスの感染拡大がピークをこえ、日々の新規感染者数が減り、ようやく収束へむかってきた上海。落ち着いてきたところで、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐために、行政や市民が実施してきたいくつかのことをまとめてみた。

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この数カ月間、不要不急の外出自粛、企業の在宅勤務奨励、イベントなどの中止、映画館など娯楽施設や公共施設の使用禁止や空港での入国管理以外に、日常生活においてもさまざまな対応がされてきた。

■どこでも検温

社区(コミュニティ)、地下鉄・列車駅、ショッピングモール、飲食店やその他施設内に入るときに必ず検温を実施。これらの検温にはたいてい、非接触型体温計が使われている。ただ、その正確性については度々議論されている。確かに居住マンションに入るとき、入口で検温を受け、平熱が36.3度なのに、「31度、問題なし」と言われ、正確なのだろうか?と少々疑問に思うこともある!?

■マスク着用率100%へ

これまで、「PM2.5」による大気汚染が深刻な冬でも、ほとんどマスク姿は見かけず、マスクをしているのは日本人や韓国人だと揶揄されることも多かった上海で、マスク着用が100%実施できている。もちろん、検温同様、どこにいくにもマスクをしていないと入れなかったり、乗車できなかったりという規制はあるが、それでも、全員がマスクをしている姿に、別の意味で驚愕するところがあった。

■思いっきりQRコードを活用

色分けによる健康QRコードの活用や地下鉄に乗車した際のQRコード登録などは海外メディアでも大きくとりあげられた。そのほか、飲食店では、店頭でQRコードを使って注文&決済&商品受渡しを実施。できるだけ店内でのスタッフとの接触を避ける工夫がとられていた。無人コンビニも改めて注目を集めた。「無接触(非接触)」という言葉がSNSでも毎日見られるようになり、ますますキャッシュレス化や無人化社会が加速したように感じる。

■食品扱いも慎重に!

おしゃれなベーカリーが集まっている上海、新型ウイルスの影響で、ディスプレイにも変化があった。これまで焼いたパンをそのまま並べるオープンディスプレイだったのが、1つ1つ個別に袋詰めして販売するようになった。パン自体が見えにくくなったが、衛生的なのでOK!

■フードデリバリーも安全安心に

一時期、密集する地下フロアなどをはじめとした飲食店でのイートインが事実上禁止されていたこともあり、感染防止のため、専らデリバリーやテイクアウトが主流。特にデリバリーでは、配達員の体温管理まできちんと公開。注文者は、デリバリーアプリでもしっかり確認できる。

ちなみに、これまでドアtoドアだった宅配やフードデリバリーだが、こちらも「非接触」対応で、マンションやオフィスビルの外に仮設でピックアップ・ポイントをつくり、配達員との接触を避けるようにしていた。ただ、これまで、便利なデリバリー生活に慣れている市民にとり、自分でピックアップすることは不便で面倒なことだと感じた人が多かったようだ。

■入場や入店の人数制限

外出自粛が緩和され、企業活動が再開したとき、大きな地下鉄駅での乗車では、集中する人の流れをできるだけ分散させようと、時間差入場や人数を制限していた。銀行の窓口業務なども同様で、フロア内は4~5人の利用と入場制限して、来店者が多いときは、順番待ちのため外で並ぶようになっていた。

■銀行ATMの変化

紙幣の消毒をしているため、ATMが引き出しと入金とで分けられた。紙幣を介した感染にも注意し、使用済みの紙幣を消毒するための措置だ。都市部を中心にキャッシュレス化が進んではいるが、現金もまだまだ健在。感染リスクを最小限におさえるための対策として歓迎できる。

ところでATMでの取扱い紙幣は100元札のみなので、額面の小さい50元札、20元札…の消毒はどうしているのか、あまり深くこだわらないほうが精神的には良いのかも?!

■自宅でのオンライン授業に!

一部地域での開校をのぞき、上海を含め、小中高・大学といった学校はいまだ休校中。但し、中国では、「停課不停学(意訳:学校の授業がなくても、勉強は続ける)」というスローガンをうちだし、オンライン授業を推奨している。オンライン授業では、ZOOM(ズーム)をはじめとしたWEB上のコミュニケーションツールが活用されている。

これらの対応や対策は、2月から今日まで徹底して実施され、上海における感染拡大の抑制に貢献してきたと言っても過言ではない。(提供/フライメディア)

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