第14回東京フィルメックス、ジャ・ジャンクー監督新作で開幕

Record China    2013年11月25日(月) 11時1分

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23日、新たな才能発掘を目指す映画祭「第14回東京フィルメックス」が開幕した。今年はコンペティション部門10作品、特別招待作品8作品などを上映する。

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2013年11月23日、新たな才能発掘を目指す映画祭「第14回東京フィルメックス」が開幕した。今年はコンペティション部門10作品、特別招待作品8作品などを上映する。

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メイン会場の有楽町・朝日ホールで開かれた開幕式で、同映画祭の林加奈子ディレクターは「今年は特別で素晴らしい作品がそろった。映画の力を信じ、充実の9日間を一緒に過ごしましょう」と開幕宣言した。

続いてコンペティション部門審査委員長を務めるモフセン・マフマルバフ監督(イラン)があいさつ。「独立系、芸術映画を支援し、中国やイランなど(映画製作に)検閲がある国のことを忘れないでほしい」と呼びかけた。

さらにオープニング作品の中国映画「罪の手ざわり」のジャ・ジャンクー(賈樟柯)監督が、観客に向けたビデオメッセージを寄せた。中国で実際に起きた四つの事件を題材に、急速に変化する社会環境の中、ひたむきに生き抜く人々を描いた作品だ。

ジャ監督は「中国では多くの突発的事件が起きている。なぜ暴力が日常生活の中で増殖するのか。中国の伝統的な武侠映画と、これらの(暴力)事件は関係があるのでは、と気付いた」と説明。現在の中国では「(社会)状況が激しく変化し、個人は生存の危機に直面している。解決方法が見つからないと、暴力により圧力に対抗しなければならない。この映画が、暴力の問題と私たちが向き合うきっかけになればと思う」と語った。

このほか同映画祭は、往年の松竹の看板監督・中村登の生誕100年記念特集、フランスで再評価の機運高まるジャン・グレミヨン監督特集を開催。それぞれ代表作3本を上映する。12月1日まで。(文/遠海安)

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