新型コロナに負けない!夜市でがんばる人たち―台湾

フライメディア    2020年3月23日(月) 19時0分

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台湾は他国に比べると被害が少なく済んでいるようだが、やはり日本や他の国々と同じく、自粛ムードが常に漂い、特に観光業、飲食業の人々に多大なるダメージを与えている。

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新型コロナウィルスの勢いがなかなか収まらない昨今。台湾は政府による一歩前に進んだ政策が世界各国から注目されているが、ヨーロッパからの帰国者等により感染者数が日に日に増えているのが現状だ。

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現在の台湾における感染者数は67人、台北市が17人と最も多いが、全体の死者数は1人に抑えられている。他国に比べると被害が少なく済んでいるようだが、やはり日本や他の国々と同じく、自粛ムードが常に漂い、特に観光業、飲食業の人々に多大なるダメージを与えている。

台湾各地の様々な観光地の中でも最もダメージを受けている場所のひとつが「夜市」だ。

世界各国から観光客が集まる夜市はやはり人が多いイメージもあり、感染を恐れ、台湾人も出かけるのを遠慮しがちのようだ。筆者がこの1週間台北各地の夜市に取材に訪れたところ、やはり近年まれにみる状況で、どの夜市も閑散としている。

最も驚かされたのが「士林夜市」だ。コロナ騒動が起きる前は常に大勢の観光客で賑わい、休日は歩くのもままならない程であった。士林夜市には地下に美食区という美食エリアがあり、やはりこのエリアが大変なダメージを受けているのを感じた。想像以上の状態にショックを隠せなかったが、そんな中でも一生懸命営業を続けている店がある。

地下美食区にある鉄板焼き店「日上鐵板燒」。士林夜市の中では珍しく、1人あたり300~600元のメニューを提供している。昨今士林夜市ではビブグルマンに選ばれる店や質にこだわる高級志向の店が増えている。この日上鉄板焼もそのうちのひとつで、厳選ビーフのステーキやシーフードなどを数多く提供している。なんとこの店、台北市が開催するグルメコンテストで2回も表彰されている実力派なのだ。夜市のイメージをただチープな店が集まる場所と思っていたら大間違い。このような味と質にこだわる店も存在するのだ。

今現在台湾への入国は2週間の自主隔離という制限がおかれているが、自由に旅行ができるようになったらぜひ、士林夜市を訪れてワンランクもツーランクもアップしたグルメの世界に舌鼓をしてほしい。(提供/フライメディア)

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