「海外からの輸入症例」が中国に暗い影―米華字メディア

Record China    2020年3月20日(金) 11時50分

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米華字メディアの多維新聞は17日、中国国内の新型コロナウイルスの感染状況について、「感染拡大は落ち着きをみせる一方で、海外からの輸入症例の増加が暗い影を落としている」と報じた。写真は上海浦東国際空港。

米華字メディアの多維新聞は17日、中国国内の新型コロナウイルスの感染状況について、「感染拡大は落ち着きをみせる一方で、海外からの輸入症例の増加が暗い影を落としている」とする記事を配信し、次のように伝えている。

中国の公式データによると、北京時間17日時点で、新型コロナウイルスの累計感染者は8万1133人、治癒して退院した人は6万8800人となり、治療中の患者は9102人にまで減り、累計死者は3231人となっている。

新たに確認された感染者の数は減少しているが、海外からの輸入症例は増加傾向にある。

中国衛生健康委員会の公式サイトによると、16日に新たに確認された感染者21人のうち、20人が海外からの輸入症例だ。北京市で9人、上海市と広東省で各3人、浙江、山東、雲南、陝西の4省と広西チワン族自治区で各1人増加し、累計で143人になった。

海外からの輸入症例が中国各地の感染対策の重点となっている。

北京市は16日午前0時から、すべての入境者を集中観察所に移送し、14日間の隔離観察を行っている。

また、中国最高人民法院(裁判所)や税関総署なども16日、国境衛生検疫の強化に関する文書を共同で公表し、国境衛生検疫の違法犯罪行為を厳しく処罰するとしている。

中国各地では、新型コロナウイルスとの2カ月以上に及ぶ苦しい戦いの末に、経済秩序と日常生活が徐々に回復している。だが海外からの輸入症例の増加は、暗い影を落としている。(翻訳・編集/柳川)

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