中国軍事専門家「情勢悪化は日本側が仕掛けたもの、日中間ホットライン構築の必要なし」―中国メディア

Record China    2013年11月5日(火) 14時5分

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4日、小野寺五典防衛相が「海上での偶発的な衝突を避けるためのホットライン構築が大切だ」と指摘したことについて、中国の軍事専門家は「情勢悪化は日本側が主導的に仕掛けたものであり、ホットライン構築の必要はない」との考えを示した。資料写真。

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2013年11月4日、西太平洋で行われた中国海軍の演習区域に自衛隊の護衛艦と偵察機が侵入したことについて、小野寺五典防衛相が「中国側の抗議は全く理解できない。お互いが疑心暗鬼にならないためのホットライン構築が大切」と指摘したとする日本メディアの報道に対し、中国の軍事専門家・杜文龍(ドゥ・ウェンロン)氏は「情勢悪化は日本側が主導的に仕掛けたものであり、ホットライン構築の必要はない」との考えを示した。人民日報(電子版)が伝えた。

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中国当局は10月23日、国際海事機関を通じ、中国海軍が同24日から11月1日まで西太平洋公海で軍事演習と実弾射撃を行うと公表。付近を往来する各国の艦船に注意を呼び掛けた。しかし、日本の海上自衛隊107護衛艦は中国側からの度重なる制止を無視し、25日10時41分に演習区域に侵入して長時間とどまり、28日7時32分になってようやく離れたとしている。また、日本の偵察機も同区域に複数回侵入したほか、自衛隊の護衛艦や航空機が中国軍を高度に尾行、偵察、監視した。

中国国防部の報道官は10月31日、日本側の一連の行動は中国の正常な軍事演習を妨げるだけでなく、航行の安全にも危害を及ぼしかねないとした上で、「判断ミスや突発的な衝突にもつながりかねない危険な挑発行為だ」と非難。国防部がすでに日本側に対し厳正な申し入れを行ったことを明らかにした。

杜氏は日中間のホットライン構築に向けた政治的基礎が整っていない現状について「日本側による再三の挑発行為が主導的で悪意のあるものだからだ」と指摘。「開戦が目前に迫っていると考える人さえいる。こうした不信感のもとで、とりわけ日本側が主導的に情勢を悪化させている現状では、ホットライン構築の必要はない」との考えを示した。(翻訳・編集/NY)

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