Record China 2020年3月5日(木) 13時50分
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中国国家林業・草原局は2日、中国がバッタ侵入の危機にさらされているとして徹底的な予防措置を求める緊急通知を出した。資料写真。
中国国家林業・草原局は2日、中国がバッタ侵入の危機にさらされているとして徹底的な予防措置を求める緊急通知を出した。仏RFI中国語版サイトが同日付で報じた。
記事によると、同局は「サバクトビバッタ」について、「すでに東アフリカからインド、パキスタンに広まっている」と指摘。中国国内に侵入して被害が起きるリスクは比較的低いという専門家の見解に言及する一方、いったん侵入すれば抑制困難など多くの不確定な問題に直面すると危機感を示した。
バッタは中国の草原地域に広く分布しており、草原における毎年の蝗害(こうがい=イナゴ・バッタ類による被害)面積は平均10万平方キロメートルに上るという。記事は「今回はただならない状況」と指摘し、サバクトビバッタが農業に深刻なダメージを与える害虫であることを説明。「1日150キロメートルの移動が可能で、毎日自分の体重に相当する約2グラムを食べる」とも伝えた。
中国メディアも、国連食糧農業機関(FAO)が世界に向けてサバクトビバッタの災害警報を出していると紹介。「今回、アフリカで始まった被害はその範囲の広さ、損失の大きさ、勢いの速さが国際社会の関心を引き起こした」と述べ、「FAOの判断によると、初期の抑制に不足があったため状況は今年6月まで続く見通し。その頃、群れの規模は現在の500倍になっている可能性がある」としている。(翻訳・編集/野谷)
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