2020年3月4日、韓国・マネートゥデイは、中国に端を発した新型コロナウイルスの感染拡大により、これまでグローバル・バリューチェーン（供給網）の中で中国に依存してきた韓国を含む複数の国々が、サプライチェーンの機能不全の恐怖に直面していると伝えた。中国以外の代替先を模索する動きも出てきているといい、記事は「新型コロナウイルスの感染拡大で始まった世界的なサプライチェーンの再編の動きは、韓国企業にとって突破口になる」と指摘している。

すでに韓国では、中国から輸入する部品の需給に支障が出始めており、自動車生産を停止する事態に陥っているという。中国への依存度が大きい他の国々も、揺れるグローバル供給網に脅威を感じている。危機に直面した企業は、中国以外の地域に目を向けているという。記事は大韓貿易投資振興公社東京貿易館（東京）の話として「日本の製造業の分野では、中国の工場の代替先を見つけるための動きが見られ、韓国企業がバリューチェーンに参入できる可能性もある。積極的な努力が必要だ」と伝えている。

これに、韓国のネットユーザーからは、「行き過ぎた中国への依存度から抜け出さなければ、今後大きな困難に直面すると思う」「中国や北朝鮮に巻き込まれると常にこのような危険に直面する」「中国への依存度がより高まれば、韓国は中国の経済的属国として、再び中国の横暴に巻き込まれることになる」などと、中国への過度な依存に危機感を募らせていることがうかがえるコメントが多く寄せられている。

また、「危機を機会ととらえ、国産化を進めよう」「今から自給自足を始めよう」「この機会に企業は中国から撤収せよ」「脱韓国の動きの方がもっと心配だ」などといったコメントも見られる。（翻訳・編集/関）