Record China 2013年10月13日(日) 10時42分
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10日、中国の習近平国家主席がインドネシア、マレーシア訪問とAPEC首脳会議への出席を終えて先日帰国した。今度は李克強総理がASEAN関連首脳会議への出席とブルネイ、タイ、ベトナム訪問に旅立つ。資料写真。
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2013年10月10日、中国の習近平(シー・ジンピン)国家主席がインドネシア、マレーシア訪問とアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議への出席を終えて先日帰国した。今度は李克強(リー・カーチアン)総理がASEAN関連首脳会議への出席とブルネイ、タイ、ベトナム訪問に旅立つ。中国新指導部はASEANを強く重視し、近隣外交の優先的方向としている。(文:沈丁立(シェン・ディンリー)・復旦大学国際問題研究院副院長。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
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1991年の初接触以降の22年間で中国・ASEAN関係は多大な発展を遂げた。2003年には戦略的協力パートナーシップを構築。その後の10年間、双方は共に歩み、共に栄えてきた。この10年間中国とASEANは共に急成長期にあり、双方間の人的往来、経済・貿易関係は短期間で大幅に進歩。特に2010年に世界最大の中国・ASEAN自由貿易圏を全面的に始動して以来、相互貿易と相互投資は一段と急速に増加した。この10年間は中国とASEANの「黄金の10年」と称えられる。
中国とASEANは山水相連なり、地理的近さから歴史上緊密な交流と深く厚い友情が生じた。現在双方は発展と協力における訴えの多くが似ており、国際問題でも利益と協力が幅広く入り交じっている。双方の経済発展に伴い、互いにもたらし合う成長空間が今も拡大しており、双方の協力の意向と潜在力も同様に踏み込んだ開拓が待たれる。中国は今後10年前後で経済の倍増と小康(ややゆとりのある)社会の全面的完成を実現すべく務めている。これには引き続き開放と国際協力を深化する必要がある。そしてASEAN10カ国が中国にとって極めて重要な協力パートナーであることは間違いない。
中国外交はアップグレートの過程にある。近隣諸国との善隣協力の強化は、アップグレード版の中国外交においてより高い位置づけとなる。今回、国家主席と総理が相次いでASEANの半数の国を訪問することは前代未聞といえ、中国がASEAN諸国を強く重視していることをはっきりと示すものだ。地域の指導者の経常的な交流は、各国の信頼強化と疑念解消、協力協議、包容促進にプラスだ。中国とASEANの協力と統合を強化し、自由貿易圏全体の関係を強化するには、双方が戦略面で共通認識を形成することが必要だ。
国家間の競争と防備はありふれたことで珍しくない。歴史など様々な原因から、隣国間に互いの権益の境界に関して溝が存在するのは極めて正常なことだ。溝に対して、中国とASEANが互いに包容性と寛大さを持つことが重要だ。この精神に基づき、中国とASEANは早くも2002年に海洋権益争いについて「南シナ海における関係国の行動宣言」(DOC)で合意し、権益争いを平和的方法で解決するとの原則を確立した。これは国連憲章を貫徹した中国とASEANの見事な行動だ。各国はDOCの実行および「南シナ海における行動規範」(COC)協議の推進についても実務的話し合いを行っている。
中国の指導者は相次いでASEANを訪問し、関係国との協力パートナーシップを格上げし、中国の自信と誠意を伝えている。さらにASEAN諸国と善隣友好条約の締結を積極的に検討することを望み、地域の平和・安定の維持、互恵協力の深化に尽力する決意を具体的に示している。
すでに中国・ASEAN関係は成熟期に入り、中国・ASEAN協力は追い越し車線に入った。中国・ASEAN自由貿易圏高度化交渉は間近であり、今後10年間を展望すると、中国とASEANには一層の共同進歩を実現する機会が完全にある。新たな「ダイヤモンドの10年」は目前だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)
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