中国主導の世界はあらゆる面でよりひどいことになる―豪元首相

Record China    2020年1月27日(月) 7時10分

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23日、ボイス・オブ・アメリカは、オーストラリアのトニー・アボット元首相が「中国主導の世界は、各方面でよりひどいことになる」と語ったと報じた。資料写真。

2020年1月23日、ボイス・オブ・アメリカ(VOA)は、オーストラリアのトニー・アボット元首相が「中国主導の世界は、各方面でよりひどいことになる」と語ったと報じた。

記事によると、アボット氏は21日に米シンクタンクで講演を行った際に、「米国はこの世界で不可欠な国であり、オーストラリアは米国にとって不可欠なパートナーだ」と述べ、「米国が引き続き積極的にアジア太平洋問題に関与することは、オーストラリアひいてはアジア・太平洋地域にとってメリットだ。アジアでは、中国を除いては米国をインド・太平洋地域から追い出したいと思っている国はないと思う」と語ったという。

アボット氏はまた、米中両大国による競争の時代に向かいつつあるのは間違いなく、どのような結果になるかが大きな問題だとした上で、「米ソ間では全面戦争が避けられた。米中間もそうすることができると信じている」との考えを示した。

さらに、「米国が主導する世界は、非民主の中国が主導する世界よりも優れている」との持論を展開し、「中国の政治制度はわれわれとは非常に異なる。中国が主導する世界は、われわれが100年来続けてきた世界とは違う。どの方面においても、よりひどい世界になると私は思っている」と主張。「中国人は可能でさえあればわが子を西洋に学びに行かせ、金を中国から持ち出して西洋で不動産を購入したりパスポートを取得したりしている。これらの事実は、現在の中国政府の本質をはっきりと理解させてくれる」とした。

アボット氏は、米中の両大国間におけるオーストラリアの立ち位置について「米中どちらかの側に立つ必要はない」とし、この点で自国は「うまくやっている」との認識を示した。(翻訳・編集/川尻

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