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27日、中国メディアの環球時報は、独ターゲスシュピーゲルの記事を引用し、なぜ中国の子どもは数学が得意なのかについて論じる記事を掲載した。資料写真。
2019年12月27日、中国メディアの環球時報は、独ターゲスシュピーゲルの記事を引用し、なぜ中国の子どもは数学が得意なのかについて論じる記事を掲載した。
記事は、「中国の小学校教育ではまず、生徒全員に番号を割り当てるところから始まる」と紹介。「多くの公立校では1クラス約30人で、教師は数学に関する質問をしてからランダムに番号を言い、その番号の生徒が立ち上がって答える方法」と伝えた。そして、最初の授業から2桁の足し算・引き算を学び、100以上の数字を知っており、掛け算の九九まで覚えるという。
そして、「中国の教育大綱によると、小学1年生は数学の授業が毎週4時間で、それほど多くはないが、西側諸国の同年代の子どもと比べると教え方が異なるだけでなく、学習内容や時間が多い」と記事は説明。中国の小学生は毎日平均3時間を宿題に充てているが、これはフランスの同年齢の子どもの3倍に当たるという。
その上で記事は、「実際のところ、中国の子どもの数学啓もう教育は幼稚園から始まる」と指摘。幼稚園には厳格な数学教育の目標はないものの、教師はゲームを通して子どもたちの数学に対する興味を高めさせているという。北京市のある幼稚園教諭は、「数学はゲームと同じで練習を重ねるほど簡単になり、子どもたちはより興味を持つようになる」と語った。そして親たちも、子どもを塾に通わせるなどして事前に数学に関する知識を身に付けさせているという。
経済協力開発機構(OECD)の生徒の学習到達度調査(PISA)によると、中国の子どもは数学、科学、読解力の分野で1位になったと記事は紹介。中国の子どもたちは「早くから、苦労に耐えながら学んでいることが関係している」と記事は指摘している。
また記事は、「アジアの国々、特に中国では、教育が社会的地位と職業的地位の向上の前提条件と見なされている」と紹介。子どもたちは努力して学ぶことで目標を達成するが、これが米国の「皿洗いから億万長者へ」というアメリカンドリームの中国版であり、このようにして良い仕事と収入を得ることができるのだと伝えた。
その一方で、「子どもたちには余暇の時間がほとんどなく、西洋諸国の角度から見ると、中国の子どもたちは遊びや娯楽のための時間が少な過ぎる」と問題点を指摘した。(翻訳・編集/山中)
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