2013年9月19日、「裸のシェフ」として有名なイギリスの人気料理人ジェイミー・オリヴァーによる世界料理コンテスト「美食の星を探せ(Jamie’s Search for a Food Tube Star with Uncle Ben’s )」の決勝に、ニュージーランドの華僑の姉妹が進出した。彼女たちが決勝進出を果たしたのは、その才能もさることながら、育った家庭環境にも大きな要因があるようだ。ニュージーランドの中国語サイト・天維網を引用して中国新聞社が伝えた。

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「餃子シスターズ」と呼ばれるその姉妹は、エイミーとジュリー。彼女たちは今回のコンテストのために世界中から集まった250人を超える参加者の中からたった5組の決勝戦進出者に選ばれた。記者が姉妹の両親が経営する料理店を訪れると、母親のマリア・チャンがちょうど厨房で料理を作りながら忙しく動き回っているところだった。姉妹の弟ジャスティンによれば、一家は1980年代末に「より良い生活」を求めて中国からニュージーランドのクライストチャーチに移住。最初はフィッシュ・アンド・チップスの小さな店を開いたが、ほどなくして市場で屋台を借り、持ち帰り用の惣菜などを販売することに決めたという。

当初、店の経営はなかなか大変だったが、毎日お客さんやそのほかの店の主人と話しているうちに親しくなり、友人になっていった。そして、今ではなじみの客が行列を作る人気店となった。子供たち3人も小さいころから店を手伝い、それぞれの持ち場を分担して担当。こうして知らず知らずのうちに影響を受け、また母親が日常的に料理する際に彼女たちにインスピレーションを与えたこともあり、今回の成功につながったようだ。

姉のエイミーは、「私たちにとっては、一切が夢のようです。このような優秀な成績を得られたのは、両親のことを切り離しては考えられないし、仲の良い友人たちの支えがあったからこそです」と周囲への感謝の気持ちを込めて語った。(翻訳・編集/碧海)