訪越中の朴大統領、“旧敵”ホー・チミン氏の墓所に献花=高官「日本の歴史認識と大きな差」―韓国メディア

Record China    2013年9月11日(水) 10時31分

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ベトナムを訪問中の韓国の朴槿恵大統領は9日、黒い服に身を包み、ベトナム建国の父ホー・チミン元国家主席の墓前に立った。写真は献花する朴大統領。

2013年9月10日、韓国紙・中央日報の報道によると、ベトナムを訪問中の韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は9日、黒い服に身を包み、ベトナム建国の父ホー・チミン元国家主席の墓前に立った。これに先立ち、ベトナムの儀仗隊が数百本の黄菊で飾った弔花を墓碑の前に置き、弔花には韓国語とベトナム語で、「韓国大統領朴槿恵」と書かれた赤いリボンがかけられていた。国際在線が伝えた。

朴大統領はベトナム式の儀礼にのっとり、弔花の前で90度のお辞儀をし、リボンの端を花につけた。その後、亡父朴正煕(パク・チョンヒ)の「敵」だったホー・チミン氏の遺体が安置された墓所に進んで黙礼した。この間、大統領は厳粛な面持ちで、一言も発することはなかった。

朴大統領の「沈黙」の理由について、青瓦台関係者は、「さまざまな政治的意図を読み取られることを避けるため」、「朴大統領がホー・チミン氏に献花した行為こそ、強い和解の姿勢だ」と語った。

2001年、当時の金大中(キム・デジュン)大統領が、ベトナムのチャン・ドゥック・ルオン国家主席との首脳会談で、韓国の大統領として初めて謝罪した。当時、朴大統領は金大統領の歴史認識に憂慮を示し、「参戦勇士の名誉を傷つけている」と非難した。かつての朴大統領の態度を考えると、今回の参拝の意義は大きいという分析がある。

青瓦台関係者によると、朴大統領はホー・チミン氏の墓所を訪問することで、ベトナム戦争による歴史のわだかまりを終結させ、新しい関係を発展させようというメッセージを発信する意図があるという。

また、朴大統領は日本に対して圧力をかけてもいる。韓国政府高官は、「韓国とベトナムの過去に対する成熟した態度と、誤った歴史認識を固持する日本には大きな差がある」と述べた。

ベトナム側は朴大統領のメッセージに応え、チュオン・タン・サン国家主席は朴大統領との会談後、ホー・チミン氏の故居に案内した。朴大統領は「ホー・チミン主席には『不変をもって万変に応ずる』という座右の銘があったと承知している。韓国とベトナムの友情と信頼が変わらなければ、どのような変化にも対応していくことができるだろう」と語った。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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