「QRコード営業マン」や「オンラインごみ回収スタッフ」、モバイル決済普及で新職業が誕生―中国

人民網日本語版    2019年12月11日(水) 8時30分

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第三者決済サービスの支付宝(アリペイ)はこのほど、同プラットフォームで誕生した「QRコード営業マン」や「オンラインごみ回収スタッフ」、「クラウドカスタマーサービス」など、約40種類の新職業を発表した。写真は上海のごみ箱。

第三者決済サービスの支付宝(アリペイ)はこのほど、同プラットフォームで誕生した「QRコード営業マン」や「オンラインごみ回収スタッフ」、「クラウドカスタマーサービス」など、約40種類の新職業を発表した。新華社が伝えた。

中国では現在、多くの人にとってQRコードをスキャンして決済を済ませるというのがごく普通のことだ。その背後では、三線以下の都市で活躍し、QRコードを使った決済を事業者に勧める「QRコード営業マン」の存在がある。河北省の陳世龍(チェン・シーロン)さん(35)もその一人で、1年で河北省承徳市事業者約1000人が「QRコード決済」を導入するサポートした。「QRコードという種をまいて、収穫を待っているような気分だ」と陳さん。

ごみの分別が中国全土でも推進されているのを背景に、どのように正しくかつ適切な時間にごみを捨てるかが多くの人の関心事になっている。支付宝などのプラットフォームでは、「ごみ分別回収」というサービスがあり、住所と時間を入力すると、オンライン回収スタッフが家までごみを取りに来てくれる。李明哲(リー・ミンジャー)さんも回収スタッフの一人だ。

毎日午前9時から11時まで、李さんは同僚と共に、上海市宝山区にある各団地の住民の家を訪問してごみを回収している。回收するのは古紙やプラスチックなどのリサイクルできるごみ、さらに家電などの粗大ごみだ。家電などは回収してもらうと、スタッフから一定の代金をもらえる。一方、価値の低い回收品の場合、重さに応じて実物やクーポン券などに交換できる。

支付宝が発表した新職業のうち、3分の2以上が副業で、3分の1はオンライン上でできる仕事だ。その他、新職業従事者の約半分が三、四、五線の市・県で生活している。新職業に従事しているのは若者だけではない。例えば、植林活動「アント・フォレスト」のユーザーのために、内モンゴル自治区や甘粛省などにある砂漠で植樹した延べ18万人の植樹スタッフ、森林保護スタッフ全てが現地の牧畜民と農民で、その半分以上が40歳以上だ。

上海社会科学院の研究員・何建華(ハー・ジエンホア)氏は、「モバイルインターネットやモバイル決済が全面的に浸透するにつれて、社会全体が一層効果的に協同するようになっており、新たな雇用が生まれやすい環境になり、就職市場がよりバラエティーに富むようになっている」と分析する。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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