「凶悪」完成披露試写会、山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキーら出席

Record China    2013年9月9日(月) 19時30分

拡大

4日、映画「凶悪」の完成披露試写会が東京都内で開かれ、主演の山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、白石和彌監督監督が出席した。作品写真:(C)2013「凶悪」製作委員会

(1 / 2 枚)

2013年9月4日、映画「凶悪」の完成披露試写会が東京都内で開かれ、主演の山田孝之、ピエール瀧、リリー・フランキー、池脇千鶴、白石和彌監督監督が出席した。実際の凶悪事件を元にした物語に、白石監督は「骨太な作品。感情に素直に観てほしい」と語った。

その他の写真

「凶悪」は死刑囚の告発をきっかけに、雑誌記者が未解決連続殺人事件を調査。犯人逮捕への道筋をつける物語だ。雑誌「新潮45」編集部編のノンフィクション「凶悪 ある死刑囚の告発」を映画化した。記者を演じた山田、死刑囚役の瀧、犯人役のリリーの熱演が光る作品だ。

「人間の二面性を浮き彫りにした脚本。惚れ込んだ」と話した山田。迫力ある暴力描写、人間の心の闇に迫るストーリーに「映画を見終わった後、予定がある人たちは楽しめなくなります。友人関係が壊れても責任は取りません」とアピールした。

また、異色の顔合わせの実現について、白石監督は「見たことのない役で躍動してもらいたかった。山田さんは凶悪犯やコメディーの印象が強かったので、正義をもって突き進む役が見たかった。瀧さんとリリーさんはいい男で色気のある役が多い。それをぶち壊した凶悪ぶりが見たかった」と語った。

これに対し、リリーは「犯人が僕とピエール瀧。監督はふざけているのか?俺らで大丈夫なのか?と思いながらも、なんとか形にしてくれた」と話し、瀧は「ヤクザで死刑囚。(演じた)須藤の気持ちにはなれません、と伝えたが、監督の熱い心意気を感じて出演を決めた」と語った。

山田演じる記者の妻を演じた池脇は、壊れゆく夫婦の演技に「まったく笑いはなく、地獄の2日間だった。自分の親には勧めにくいけれど、周りの評判もよく幸福です」と振り返った。さらに瀧は「井戸を掘って奥を見せつける映画は最近なかった。観終わった後、『あれは何だ?』と思ってディスカッション(議論)するのが楽しい映画」と説明した。

最後に白石監督が「なかなか骨太な映画がないので、ずっとやりたかった。映画の力そのものを信じて、ハッピーにはならないけれど面白い、と言われるものを作った。感情に素直に観てほしい」と呼びかけた。映画は9月21日、新宿ピカデリーほか全国公開。(文/遠海安)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携