プロのチェスプレイヤーの消費カロリーは1日6000カロリー 頭回転でダイエット可能?

人民網日本語版    2019年12月6日(金) 11時20分

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対局中のプロのチェスプレーヤーは脳をフル回転させているため、ずっと座っているにもかかわらず1日に消費するカロリーは6000カロリーに達すると言われている。

対局中のプロのチェスプレーヤーは脳をフル回転させているため、ずっと座っているにもかかわらず1日に消費するカロリーは6000カロリーに達すると言われている。そんなトピックを見て、ある人は冬は寒いのでできるだけカロリーを温存するために、厚着したり、おいしいものをいっぱい食べたりするだけでなく、脳を休ませることもカロリー温存につながるのではないかと考え、またある人は脳を使うほど消費するカロリーが増えるのであれば、頭をフル回転させていればダイエットできるのではないかと考えている。科技日報が海外メディアの報道を引用して報じた。

体の中で最もカロリーを消費する脳

西南大学心理学部の講師・岳童氏は2日の取材に対して、「人体の器官の中でカロリーを最も消費するのは確かに脳だ」とした。

ある専門家によると、人の体が呼吸や消化、体温維持など基本的な活動以外の活動はしていない静止状態に入ると、脳が消費するカロリーは体全体が消費するカロリーの20‐25%を占めるようになる。それらカロリーは主に、グルコースという形で消費される。子供の脳が消費するカロリーはもっと多く、5‐6歳の子供の脳が消費するカロリーは、体全体が消費するカロリーの60%を占める。脳の重さは、体重の2%ほどにすぎないものの、グルコースが「大好き」であるため、静止状態に入ると、体の中で最もカロリーを消費する器官となる。

岳氏によると、普通の人の場合、脳が1日に消費するカロリーは260カロリーで、バナナ2本分ほどに相当する。脳に送られたエネルギーの多くは神経細胞にあるシナプスの発火に費やされている。

頭をフル回転させてもダイエットは無理

岳氏は、「脳は一生懸命仕事をしており、消費するカロリーも多い。しかし、脳を回転させて、ダイエットするというのは至難の業だ」との見方を示す。

その理由について、「まず、脳が回転している状態と、静止している状態を比べても、消費するカロリーがそれほど大きく変わるわけではないからだ。それは、脳の活動の特徴と関係があり、外界からの刺激がない状態で、脳は神経ネットワークのスイッチが入っている状態を保つために、依然として大量のカロリーを消費する。このようなとぎれることのない情報伝達は、無意識下で行われている。実際には、脳のカロリーのほとんどが『ボンネットの中』で行われている活動で消費されている。また、特定の任務に取り組んでも、脳が消費するカロリーの増加幅は基礎神経活動の5%を超えることはない。つまり、頭をフル回転させても、何も考えずにボーっとしていても、脳が消費するカロリーはほとんど変わらないということだ」と説明すする。

確かに、あまり得意でないことに取り組むと、頭を回転させなければならず、いつもより多くのカロリーが必要であることを示す研究結果もある。しかし、時間が経つにつれて、少しずつ慣れていき、脳はそれほど多くのカロリーを必要としなくなり、最終的に消費するカロリーも減っていく。

岳氏は、「脳はグルコースという形でしかカロリーを消費しないというのも重要な点だ。一旦、血液中のグルコース量が一定の数値に低下すると、脳の回転効率は下がり、注意力が散漫になったり、反応が鈍くなったりする。そして、血糖値がある程度まで下がると、お腹がすいたと感じ、食欲が強くなる。そのため、脳をフル回転させると、お腹がすきやすくなる。そのように脳は『好みに偏り』があるものの、筋肉にはそのようなことはなく、グルコースを優先して消費するものの、血液中のグルコース数値が低下すると、脂肪を消費するようになる。そのため、ダイエットしたいなら、家で座ってあれこれ考えているのではなく、外に出て運動しなければならない」と指摘する。(編集KN)

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