「尖閣棚上げは事実」改めて強調=日中首脳の立ち話きっかけに対立解消を―野中広務元官房長官

Record China    2013年9月6日(金) 17時48分

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6日、野中広務元官房長官は日本記者クラブで開かれた講演会で、5日G20首脳会議の合間に、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席が5分間、握手と会話を交わしことについて、「非常にいいことだ。これをきっかけに両国が不幸な対立を解消するよう望みたい」と述べた。

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2013年9月6日、野中広務元官房長官は日本記者クラブで開かれた講演会(新聞通信調査会主催)で、5日ロシアで開催された20カ国・地域(G20)首脳会議の合間に、安倍晋三首相と中国の習近平国家主席が5分間、握手と会話を交わしことについて、「非常にいいことだ。これをきっかけに両国が不幸な対立を解消するよう望みたい」と述べた。

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今年6月に訪中した野中氏は北京の人民大会堂で中国共産党の劉雲山政治局常務委員と会談。野中氏は沖縄県の尖閣諸島を巡り、1972年の日中国交正常化の際に当時の田中角栄首相と中国の周恩来首相の間に領有権問題を棚上げする共通認識があったと言及、波紋を呼んだ。

 

野中氏は9月6日の講演の中で、「田中元首相から生き証人として聞いたことを話したまでで、棚上げするとの共通認識があったことは事実だ」と、当時の田中角栄氏とのやり取りも交え、改めて繰り返した。

さらに野中氏は、「中国側にも国民の不満を尖閣問題にぶつけるなど問題もある」としながらも、「ようやく中国人の中にも日本に観光にやってくるようになった。商売の方も少しづつ窓が開くようになってきた」と言明。「戦略的互恵関係の原点に立ち戻って日中関係を発展させていくべきだ」と強調し、今後の日中の外交、経済、文化、観光面での平和的な発展への大きな期待を表明した。(取材・編集/HY)

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