国民の民度を国別に比較することに意味はあると思うか?―13億人のアンケート

Record China    2013年9月3日(火) 20時20分

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3日、北京青年報は8月31日付で「中国国民民度は世界ワースト2位との報告書、国連が否定」との記事を掲載、ネット上でこの話題に関する議論が巻き起こっている。写真は行列への割り込みが原因で揉みあいとなる中国の一般市民。

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2013年9月3日、北京青年報は8月31日付で「中国国民民度は世界ワースト2位との報告書、国連が否定」との記事を掲載、ネット上でこの話題に関する議論が巻き起こっている。

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その内容は、「国連が国民民度・道徳水準の世界調査結果を発表。世界168カ国を対象に実施された調査で中国は167位。最下位はインドで、中国はワースト2位だった」とのネット掲示板の書き込みについて、同紙記者が国連教育科学文化機関(ユネスコ)に確認するが、否定されたというもの。

何年も前から同様の文章がネットでたびたび話題を集めていることもあり、中国共産党機関紙・人民日報傘下の環球時報(電子版)では8月31日付でアンケートを実施。「国民の民度を国際的に比較することに意味はあると思いますか?」との質問を投げかけた。9月3日時点で6393人の回答を集め、うち48%にあたる3040人が「ある」、52%にあたる3353人が「ない」と回答している。以下、回答欄に寄せられた具体的な意見。

「文化や歴史、国情が異なれば民族の性格や習慣が異なるのは当たり前。民度の概念や基準についてはある意味で確かに共通認識が存在するものの、異なる点も多い。われわれは異なる国家や民族に対する相互理解や学習を提唱すべきであり、誰が優れていて誰が劣っているのかというつまらない比較をする浅薄な次元に留まっているべきではない」

「それぞれの国には自国の文化がある。中国文化の一部は欧米人の眼には民度が低いと映るかもしれない。でも、だからといって彼らから良く言われるために自国の文化を変える必要があるのか?日本は表面的には礼儀正しいが、内心は腹黒い。外見上は良く見えるからと言って中身も良いとは限らないものだ」

「もしこんなに善良な中国の民度がワースト2だと言うのなら、インドはどうなるの?強盗まがいの勝手な理屈だ」

「中国は自分こそが一番だという勇気と自信を持つべき。他人を基準にして自分に求め続ける限り、永遠に卑屈になったままになってしまう!」

「現代の人たちが言う民度とは、不衛生だとか、大声で話す、みだりにゴミを捨てたり、痰を吐いたりすること。もしこれらを民度が低いと言うのなら、それは欧米の基準だ。東洋の基準ではそれは民度が低いのではなく、悪い習慣と言うのだ」

「上に立つ者が不正を行えば、下の者もそれに倣って悪いことをする。各レベル・各部門の幹部の資質を向上させ修養することが差し迫った目前の課題だ」

「私たちは本当にきちんと反省すべき。むやみに痰を吐いたり、ところ構わずゴミを捨てる人はたくさんいる。このままで行けば、たとえ経済的には繁栄しても、他人からは単なる成金と思われるだけで、永遠に尊重されることはないだろう」

「ニュースの真偽はともかくとして、“横並びの比較”についてだけ言えば意味はあると思う。まさか自分と自分を比較しろとでも言うの?」(翻訳・編集/碧海)

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