<アシアナ機事故>帰国を迫るアシアナ航空、負傷者の2次的な精神的ダメージに―米華字紙

Record China    2013年8月30日(金) 14時0分

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29日、アシアナ機着陸失敗事故の中国人負傷者・夏さんは、今もなおサンフランシスコに滞在し、治療を受けているが、アシアナ航空の事故後の対応により、2次的、3次的な精神的ダメージを受けていると話している。

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2013年8月29日、米華字紙・世界日報によると、7月6日に発生したアシアナ機着陸失敗事故の一部の中国人負傷者は、今もなおサンフランシスコに滞在し、治療を受けている。

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事故機に乗っていた夏(シア)さんは、事故の当日に病院に運ばれた際、体に痛みを感じていたが、検査では異常は見つからなかった。しかし1週間ほど経つと、夏さんの体の痛みは激しさを増し、呼吸困難などの症状も出始めた。そこで再び病院に行き、検査を受けると、胸椎を骨折していたことがわかった。

夏さんが同じ事故機に乗っていた友人から聞いた話によると、事故直後の検査で問題ないとされた人たちの多くに、帰国後、骨折などのけがが見つかっているという。

夏さんは、現在もサンフランシスコで治療を続けているが、アシアナ航空は25日に夏さんに対して、28日までに米国を離れるよう要求した。夏さんは「まだ治療が残っている。最後の治療は9月30日の予定」と話すが、アシアナ航空は、彼女のけがの状態は米国での治療を必要とするものではないため、中国で引き続き治療すればよいとしている。夏さんは、「この話を聞いた時は心が落ち着かず、一晩中眠れなかった。これは私に対する2度目の精神的なダメージとなった」と話した。

夏さんは最終的にはアシアナ航空の要求を受け入れ、8月31日に帰国することになった。しかし、帰国の飛行機の座席の位置を決める時になって初めて、もともとビジネスクラスだったはずの航空券が、エコノミークラスに変更されていたことに気付いた。

夏さんはもともと7月17日に上海に帰ろうと思っていた。当時、アシアナ航空は中国聯合航空のビジネスクラスの座席を用意しており、リコンファームもしていた。しかし、けがの状態が悪化したため、その航空券は保留となった。夏さんの夫がアシアナ航空に、なぜビジネスクラスがエコノミークラスに変更されたのかを聞くと、アシアナ航空は「彼女の航空券はもともとエコノミークラスでした」と答えたという。夏さんは「事故に遭った乗客をだますのは、私たちの傷口に塩を塗りつけること。私は3度も傷つけられた」と話している。(翻訳・編集/北田

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