韓国の月探査が継続困難に?ネットがっかり「まだ無理だった」「税金の無駄」

Record China    2019年11月22日(金) 13時40分

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18日、韓国・ハンギョレ新聞は、韓国の科学技術情報通信部が発表した「月軌道船事業」の変更内容について、事業の核心的なパートナーである米航空宇宙局が「難色を示している」と伝えた。資料写真。

2019年11月18日、韓国・ハンギョレ新聞は、韓国の科学技術情報通信部が発表した「月軌道船事業」の変更内容について、事業の核心的なパートナーである米航空宇宙局(NASA)が「難色を示している」と伝えた。

記事によると、同部は9月に軌道船の軌道を円形から楕円形に変えると発表した。ところが、与党・共に民主党の李哲煕(イ・チョルヒ)議員が17日に公開した資料によると、NASAの関係者が先月16~17日に韓国を訪れた際、研究の責任機関である韓国航空宇宙研究院に「変更は受け入れられない」とし、地球から月までの軌道船の航路を変更してでも円形軌道を維持するよう求めたという。

研究院側は19日に米テキサス州ヒューストンのジョンソン宇宙センターで、再びNASAと協議を行う計画だ。同部の関係者は「(9月に発表した内容は)軌道の変更を確定したというものではなく、NASAと議論するという意味だった」とし、「軌道の変更をはじめとした技術サポートに関する問題についてNASAとしっかり協議していく」と話したという。

しかし記事は「先行きは明るくない」としている。同研究院所属の研究者は「NASAが求める航路の変更は難易度が高く、韓国の独自技術では難しい」とし、「ところがNASAは2週間前に航路を含む事業設計は韓国の役割で、NASAはサポートしないとの書面を送ってきた」と話したという。

これについて李議員は「同研究院の無能さと同部の安易な対処によって国際的に恥をさらすことになっている。予算を保留して事業計画を全面的に再検討し、同部と同研究院を対象に厳しい監査を行うべきだ」と指摘した。月軌道船事業の全体事業費は当初、1978億ウォン(約183億円)だったが、同部は9月に288億ウォンの増額を申請し国会の審査を待っている状態だという。

これに韓国のネットユーザーからは「韓国に月の探査はまだ無理」「正直期待すらしていなかった」「最初からビジョンもなかったし、能力も足りなかった」「無理そうなら最初から諦めるべき。税金を無駄にしないで」「基礎科学能力も足りないし航空宇宙関連の専門家や施設も不足している」「他国の技術力に頼って成果を得ようとするから、このような問題が起きる」「なぜ数千億ウォンをつぎ込んでまで月の探査をしなければならないのか分からない」など厳しいコメントが寄せられている。

その他に「最低でも1兆ウォンは必要」「人工衛星やロケットの開発が先では?」「まずは人工衛星や軍事衛星の技術を習得するべき」などの意見も見られた。(翻訳・編集/長居)

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