長江の魚類が絶滅の危機に、水力発電所の乱立などが影響―中国

Record China    2013年8月21日(水) 8時40分

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18日、乱獲や水力発電所の乱立によって、長江の上流で魚類資源が絶滅の危機に瀕している。資料写真。

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2013年8月18日、乱獲や水力発電所の乱立によって、中国最長の河川・長江の上流(別名、金沙江)で魚類資源が絶滅の危機にひんしている。参考消息(電子版)が伝えた。

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ブルームバーグによると、世界自然保護基金(WWF)と長江流域漁業資源管理委員会は15日、報告書を発表し、金沙江では現在、水力発電所25カ所の建設が計画されており、この影響で今後長江の支流はつながった1つの巨大なダムのような状態になり、川底の泥など堆積物の流動を阻害すると予測した。また、中国は長江上流の水力発電プロジェクトを監視し、小型の水力発電所に対する評価を実施すべきだと指摘した。

長江流域漁業資源管理委員会の趙依民(ジャオ・イーミン)主任は報告書の中で、「魚類の生息地の破壊と消失によって、金沙江の魚類資源はすでに絶滅の危機にひんしている」と訴えている。

こうした状況に対し、ある政府高官は「中国経済30年間の発展に伴い、大気や水資源の汚染だけでなく、さまざまな問題を引き起こしてきた。今後は環境を犠牲にして経済成長を達成すべきではない」と語った。

また、WWF上海プロジェクト事務室の任文偉(レン・ウェンウェイ)主任は「深刻な状況に直面している漁業資源を救済するため、長江で今後10年間の禁漁期間を設けるべきだ」と主張している。(翻訳・編集/HA)

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