公共交通機関に乗車拒否される肩身の狭い盲導犬―北京市

Record China    2013年8月20日(火) 5時20分

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19日、盲導犬が公共交通機関に乗車できるよう求める声が非常に多いことが分かった。資料写真。

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2013年8月19日、中国・北京市法制弁公室がこのほど発表した「北京市動物防疫条例(草案)」に寄せられた意見によると、盲導犬が公共交通機関に乗車できるよう求める声が非常に多いことが分かった。中国新聞社が伝えた。

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国務院法制弁公室は、かつて公布した「バリアフリー建設条例(意見募集原稿)」で市民の意見を公開募集した。この時寄せられた意見原稿では、障害者は国の規定に基づいて識別マークをつけた盲導犬と公共交通機関に一緒に乗車してよいと規定された。しかし、実際は公共の場や公共交通、商店などでも門前払いを受けて入場を断られることがしばしばある。理由は「ペット入場不可」だからだ。

1頭の盲導犬の育成には18カ月という長い期間と10万元(約160万円)以上の費用がかかる。多くの人は盲導犬に対する認識が不足しており、人間に危害を加える可能性を心配しているのかもしれない。だが、盲導犬は目の見えない人を助ける職業犬であり、訓練士が多大な精力と時間を費やして訓練し、審査に合格している。主人が危害を加えられそうになった場合以外はおとなしくするようしつけられており、一般に飼われるペットとは完全に区別すべきである。盲導犬に「ノー」と言うことは、目の不自由な人に対して「ノー」と言っているのに等しいだろう。

盲導犬が社会に受け入れられなければ、盲導犬が存在する意義が大きく減ってしまう。すべての人が善良さと寛容さを持ち合わせているわけではないにせよ、制度の進歩や常識の普及によって盲導犬の生存空間はますます広がっていくだろう。盲導犬が真の意味で完全に自由に通行できるようになることを期待したい。(翻訳・編集/碧海)

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