Record China 2019年10月21日(月) 19時20分
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台湾が描かれていない中国地図を使ったことで物議を醸した仏高級ブランドのディオールが、19日に上海で行ったファッションショー後に「愛国ソング」として知られる楽曲を放送したことが話題になっている。
大学の採用説明会でのプレゼンテーションの際に台湾が描かれていない中国地図を使ったことで物議を醸した仏高級ブランドのディオール(Dior)が、19日に上海で行ったファッションショー後に、中国の「愛国ソング」として知られる『我和我的祖国(私と私の祖国)』を会場で流したことが話題になっている。21日、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)で中国メディア・頭条新聞のアカウントが報じた。
16日の説明会での地図の使用が問題視されると、ディオールは17日未明に声明を発表し、「人事部の従業員が誤った説明と解釈をしたことを深くおわびする」と表明。また、「ディオールは『一つの中国』原則を終始尊重、擁護している」などとも述べた。「私と私の祖国、一つも切り離してはいけない」という歌い出しで始まる同曲を放送することで、会社の立場を再度強調しようとしたものとみられる。
同投稿は、関連キーワードが一時微博のホットワードランキングの上位に入るなど、中国で大きな注目を集めた。ネットユーザーからは、「生き残るために必死だな」「双11(11月11日)が迫っているからでしょ(※中国では例年、同日にネットショップで大規模なセールが行われる)」「これは表面的な対応に過ぎない。金もうけのためなら何でもするのだろう」といった冷ややかなコメントが多く寄せられた。
中国では、高級ブランドによる台湾や香港の扱いが問題視されるケースが過去に何度も起こっている。(翻訳・編集/岩谷)
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