類似企画続出のオーディション番組、「まるでバラエティ」著名歌手が批判―中国

Record China    2013年8月8日(木) 12時50分

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7日、台湾の歌手サンディ・チェンが、最近の中国で量産されている音楽オーディション番組について「透明性がなくなった」と批判した。写真はサンディ・チェン。

2013年8月7日、台湾の歌手サンディ・チェン(陳珊[女尼])が、最近の中国で量産されている音楽オーディション番組について「透明性がなくなった」と批判した。聯合報が伝えた。

ポップス歌手であり、プロデューサーおよび作曲家であり、2010年の「モンガに散る」など映画音楽も手がけ、“才女”として名高いサンディ・チェン。このほど中国メディアのインタビューに応じ、中国の各局が競って放送している歌手オーディション番組について、「透明性がなくなった」「多すぎる」「どれも内容が同じ」と見解を述べた。

中国では昨年に放送された浙江衛星テレビの「中国好声音(ボイス・オブ・チャイナ)」がきっかけで、歌手オーディション番組の人気に火が点いた。今年は大手地方局が競って類似番組を量産し、“模倣合戦”と言われるほど数が増加。どれも似たような手法で、著名ミュージシャンを“指導者役”に迎え、彼らの“弟子”を歌声で競わせるという演出だ。

サンディはかつて、台湾で人気だったオーディション番組「超級偶像(Super Idol)」の審査員を務めている。当然、中国から“先生役”へのオファーが舞い込んだというが、引き受ける気持ちはなし。番組における審査員や指導者役というのは、プロの視点から音楽の深みを視聴者に伝える大きな役割があるが、中国の番組はそういった面をますます重視しなくなったという。これが出演を拒む理由だ。

「中国のオーディション番組はバラエティ番組かドラマみたいで、音楽がメインじゃない。だから、何の興味も持てない。ただ高音域が出せる歌い手を盲目的に評価するだけ。しかも、番組自体がすでに透明性を失っている」と、手厳しく批判している。(翻訳・編集/Mathilda)

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