中国の海外留学者が帰国したがらない理由、役人の「失敗を恥とみなす」心理にあり―米紙

Record China    2013年7月22日(月) 7時20分

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20日、中国の海外留学者が帰国したがらない理由は役人の「失敗を恥とみなす」心理にあるとみられている。資料写真。

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2013年7月20日、米紙クリスチャン・サイエンス・モニターはこのほど、「中国人はどのように失敗に対応するか」と題したコラムを発表した。これによると、中国の役人が承認したがらないと「失敗」だという。参考消息(電子版)が伝えた。

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江蘇省無錫市では、海外にいる中国人企業家や科学者に帰国してもらい、無錫での起業を促すという「530プロジェクト」があるが、同市の渉外事務監督管理機構はこのプロジェクトを変更するよう強く要求しているという。なぜ反対するのかを調べたところ、多くの帰国者が無錫市での起業に失敗しているからだという。

ハーバード・ビジネス・スクールの調査によると、米国では新会社の40%がすぐに倒産するというが、米国では小さい会社のリスクの一つとして自然な結果であると捉えられるのに対し、中国では役人の失敗によるとみなされる。また、世界各地の起業リスクに詳しい人間にとって、半数の創業者が1、2年以内に事業を諦めることは意外なことではない。しかし、中国の役所の態度は深層心理を反映したものであり、長期的に見て、中国が海外留学組に帰国してもらおうという計画の大きな障害になる可能性がある。

米国や欧州の先端科学者やハイテク企業家はリスクを負うことに慣れており、失敗も想定の範囲内だとみなし、スポンサーや投資者も同様の視点を持っている。ところが中国では、失敗は「恥」を意味し、役人は極めて少ない状況の下で失敗のリスクを負う。中国の優秀な科学者や企業家が帰国したがらない理由はこのあたりにあるのかもしれない。(翻訳・編集/中原)

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