Record China 2019年9月7日(土) 21時20分
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5日、人民日報は、近ごろ「英語は中国起源」という説が出回っていることに対し疑問を呈する文章を掲載した。写真は本屋。
2019年9月5日、人民日報は、近ごろ「英語は中国起源」という説が出回っていることに対し疑問を呈する文章を掲載した。
文章はまず、近ごろ立ち上げられた「世界文明起源研究促進会」なる組織で、ある人物が「イエロー」は中国語の「葉落(イエルオ)」、「ショップ」は中国語の「商舗(シャンプー)」と発音が似ているといった例を挙げて「英語の起源は中国語」の証拠を示したと紹介した。
また、近年では「世界文明は湖南省西部から起きた、エデンの園は四川省にある、古代西洋文明はいずれも虚構だ」などといった「ニセ歴史」がネット上だけにとどまらず教育の場にも入り込んでおり、「人々をがく然とさせている」とした。
その上で、「世界の文明が深く連動し、対話する今日において、なおも中国をその他文明の起源とし、世界の文明の成果を中国と結び付けようとする人がいる。これは、盲目的な自信過剰の心理をあぶりだしている」と指摘。中国の学者の話として、「自らの文化を認識し、多文化を理解してこれらに触れてこそ、今形成されつつある多元文化の世界で自らの位置を確立することができる」と伝えた。
そして、「文化的に成熟し、自信を持つ民族は、文化コミュニケーションの中で総合交流を求める民族である」とし、「中国が文化的な自信を確固たるものにする上で必要なのは、作り話による自信におぼれることではない」と主張。長い歴史を持つ中国の文化はすでに十分に誇らしいものであり、「もともと自分に属さないものを持って来て自分のものだと言う必要はない」と論じている。(翻訳・編集/川尻)
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