Record China 2013年7月10日(水) 14時19分
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9日、日本の華字紙・中文導報の報道によると、このほど大阪府営の団地で敷地が無断で菜園にされるケースが相次いでいる。写真は大阪。
2013年7月9日、日本の華字紙・中文導報の報道によると、このほど大阪府営の団地で敷地が無断で菜園にされるケースが相次いでいる。菜園は団地に住む中国人が開拓したものとみられ、菜園で野菜の手入れをしていた中国人の年配者は、「日本でなかなか手に入らない野菜が食べられるうえに、適度な運動にもなる」とうれしそうに話していたが、団地の日本人は、「公共の場所なのに、個人の菜園になってしまっている」と苦言を呈している。
大阪不堺市南区にある団地では、5年前から菜園が徐々に増え始めた。中にはウサギ小屋を建てる者も出現したほど。大阪府は2011年6月から調査を始め、45棟の団地の中に149カ所の菜園があるとわかった。現地住民によると、菜園を開いた者のほとんどが中国人だという。
大阪府は看板や回覧板で土地を元に戻すよう呼びかけ、自治会も中国人住民らと話し合いを行った。最初は「日本語が分からない」と非協力的な態度をとっていた中国人住民らだったが、時間が経つにつれ、菜園も次第に減少した。ところが、全ての人が協力的というわけではなく、60代の中国人男性は、「私が栽培している野菜は中国特有のもので、日本のスーパーでは買えない」と語り、菜園の撤去を拒んだ。
この現状に関して自治会は、「中国人の生活習慣や文化を考慮した上での話し合いを続けていく」と話している。
一方、大阪府の関連部門は「野菜を栽培している人を特定するのは難しく、撤去はさらに困難だ。強制的に撤去すると訴訟に発展するリスクもある。また、撤去の費用を誰が負担するのかも問題だ」
大阪府の調査によれば、こうした菜園は堺市だけでなく、四條畷市や東大阪市の団地でも確認されている。関連部門の責任者は、「過去に菜園を作った人を撤去させたが、しばらくするとほかの人がまた野菜を栽培していた」と話している。(翻訳・編集/内山)
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