2013年7月6日、人民日報（電子版）によると、海外の軍事雑誌はこのほど世界10大戦略ミサイル原子力潜水艦を発表し、中国の「094型原子力潜水艦」が7位に選ばれた。1位は米国の「オハイオ級原子力潜水艦」で、2位はロシアの「ボレイ級原子力潜水艦」、3位は英国の「ヴァンガード級原子力潜水艦」で、中国を除けば、10大原子力潜水艦を米露英仏の4カ国で独占している。

7位にランクインした中国の「094型原子力潜水艦」は、2007年10月に同潜水艦と思われる写真がネットで広まり、西側メディアの注目を集めた。英軍事誌ジェーンズ・ディフェンス・ウィークリーは写真を分析し、写真は遼寧省の葫蘆島市にある造船工場で撮影されたものと報道。

このほか中国の軍事専門家、徐光裕（シュー・グアンユー）氏は、「ネットで広まっている写真から判断すると、094型にはいくつかの特徴がある。同潜水艦の弾道ミサイルを保管する部分は形状が盛り上がり、“亀の背”とよばれている。原子力潜水艇の弾道ミサイルは垂直に発射されるため、立てて保管する必要がある。094型では高さが12〜3mほどもある弾道ミサイルを立てるため、その部分だけ盛り上がる設計となっている。こうすることで潜水艦の重量が減り、俊敏性が高くなる。さらに製造コストも抑えられる。外観から判断すると094型は12発の弾道ミサイルを搭載できるため、戦闘力も申し分ない」と分析している。（翻訳・編集/内山）