Record China 2019年8月30日(金) 7時50分
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28日、中国メディアの鳳凰網科技は、コストコの1号店に想定以上の客数が殺到し、開店後約4時間で営業を終了するほど盛況だったと伝えた。
2019年8月28日、中国メディアの鳳凰網科技は、「なぜコストコは閉店するほど大盛況だったのか」とする記事を掲載。27日に上海市内にオープンした米国の会員制卸売大手「コストコ」の1号店が、予想以上の客が殺到したことで、開店後約4時間で営業を終了したことを伝えた。
記事によると、上海市内でオープンしたコストコ1号店は、午前8時半の開店と同時に約1300台収容可能な駐車場は満車となり、午前中の時点で3時間待ちになったほか、押し寄せた人で店内が一時混乱し、安全のため午後1時過ぎに営業を終了。翌日に入場者数を2000人に制限して営業することを決めた。
一方、記事は「コストコよりも早く進出したアマゾンなどの大手の同業他社は、中国市場から撤退を余儀なくされている」と指摘。「アマゾンは今年4月に中国国内向けオンラインショッピング事業から撤退し、7月に中国eコマース事業を閉鎖。英国最大手小売業のテスコは、2013年に現地企業との合弁会社に中国事業を移管。仏カルフールは今年6月に株式を家電量販大手の蘇寧易購集団に売却した」と説明した。
記事は、今回のコストコの盛況について、2人のアナリストの見解を紹介している。米金融サービス会社「レイモンド・ジェームズ・フィナンシャル」のアナリスト、ボビー・グリフィン(Bobby Griffin)氏は、「コストコは5年前から、インターネットショッピングモールの『天猫国際店』でオリジナルブランドの『カークランド』の商品販売を通じて、中国の消費者に理解を深めていた。中国の消費者も海外の商品に関心が高い中産階級が増えており、日本や韓国、台湾からコストコの情報を得て、興味を持っていた」と指摘した。
また、米経営コンサルティング会社の「A.T.カーニー」の小売部門のグローバルリーダー、グレッグ・ポーテル(Greg Portell)氏は「コストコ中国1号店の初日の成功を軽く見るべきではない。コストコにとっては勢いに乗れる最良のスタートだろう」「スタートで選ばれる理由を消費者に植え付けて刺激することができても、市場で長期にわたって収益を上げることができるかは別の問題だ。中国市場の変化に対応スピードが遅すぎたアマゾンや、欧米風の思考から抜け出せず出店戦略を誤ったテスコを思うと、コストコは絶えず変化する中国市場に適応するために、必要な施設や物流ネットワークを確立することが重要だろう」と述べたという。(翻訳・編集/原邦之)
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