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「反韓」の高まりで日本社会の雰囲気が悪化=中国にとってのヒントにも―日本華字紙

Record China    2013年7月5日(金) 12時10分

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4日、日本の華字紙・日本新華僑報は、日本での反韓感情の高まりによって起こっている粗野な言動について、「謙虚」、「礼儀正しい」という国際的イメージから、幾分かけ離れた状態にあると伝えた。資料写真。

2013年7月4日、日本の華字紙・日本新華僑報は、日本での反韓感情の高まりによって起こっている粗野な言動について、「謙虚」、「礼儀正しい」という国際的イメージから、幾分かけ離れた状態にあると伝えた。

日本人は、常に「謙虚」、「礼儀正しい」といった言葉で形容されるが、民族の性格とは不変のものではなく、あらゆる人がそこに含まれるわけでもない。

文明的という評価で名をはせている大和民族が、近頃はそれに反する状態にあるようにみえる。朝日新聞の英字版ウェブサイトによると、今年5月末、銀座で、ある女性を韓国人だと勘違いした男性が、「一家全員皆殺しにしてやる!死ね、ブサイク!」といった言葉を浴びせたという。女性が自分は日本人だと言っても、男性は暴言をやめず、殴りかかろうとさえした。

日本人男性の韓国に対する非理知的な反感が原因にすぎないが、外国人にとってみれば「新鮮」な出来事かもしれない。しかし事実として、反韓感情の高まりによって日本人と在日韓国人との間に衝突が起こり、社会に不吉な雰囲気が立ち込め、多くの日本人にとってはもはや珍しいものではなくなってしまっている。

現実には、韓国人を嫌悪する日本人や、極端なナショナリズムを持つ右翼勢力が頻繁にデモを行っている。韓国人が多く居住する東京の新大久保では毎月1回はデモが行われている。「在日韓国人の特権を許さない」と称する市民が、実質的には「韓国へ帰れ」、「韓国人はゴキブリ」といった旗を振って、日本に住む韓国人を排斥しようとしている。

同様に、日本に住む韓国人を支援しようと、反韓に反対するデモも行われている。彼らは「お前たちこそ家に帰れ」、「お前たちは国の恥」などと書かれた自作のポスターで、反韓勢力に対抗している。

反韓のもう一つの根拠地は、ネット上だ。フジテレビが韓流ドラマを多く放映したことが「愛国者」たちの反感を買い、ツイッター上で「フジテレビのやり方に問題はない」と述べた作家が炎上する事態も起こった。この風潮には安倍首相もfacebook上でエスカレートしないよう呼び掛けている。

日本では、過激な方法で個人の感情や考え方を表す人が少なくない。このような人々は、自分が人を差別したり、傷つけたりしているとは考えておらず、「正しさ」を守っていると思って得意げになっている。これは個人の修養の現れであるだけでなく、人の体や心を傷つけ、日本社会の雰囲気を不安定なものにし、青少年の成長、日本の名誉、国家間の友好関係を損なうものだ。

日本社会で発生していることの一切は、中国人にとってもヒントになる。10カ月前、釣魚島尖閣諸島)問題によって発生した破壊や略奪、一部ネットユーザーの過激な発言は、今の日本で起こっていることと変わらない。中日両国の国民は、穏やかな心と落ち着いた気持ちで、他の民族、とりわけ歴史的経緯のある民族と付き合えば、不穏な雰囲気は消え、それぞれにとって利益となることだろう。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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